5周年記念チャリティー・オークション 出品リスト

東京文化ライオンズクラブ主催のバレンタイン・チャリティオークション2024にご興味を持っていただき誠にありがとうございます。チャリティオークションは東京文化ライオンズクラブが誇るクラブアクティビティーのひとつです。

オーソドックスなグッズオークションに加え、絵画、彫刻といったアート作品からクラシック音楽、日本舞踊、マジックのパフォーマンスといった東京文化ならではのスペシャル・オークションが楽しめるものとなっております。

参加はこちらから

以下、出品アーティストの紹介をいたします!

エントリーNo.1 花柳寿紗保美&藤間涼太朗


花柳寿紗保美

花柳流師範

公益社団法人 日本舞踊協会会員
伝統芸能アカデミー世田谷けやきっず 講師
仙川カルチャー日本舞踊講座 講師
新宿区教育委員会主催 伝統文化理解事業 講師

〈受賞歴〉
東京新聞主催 全国舞踊コンクール 
邦舞一部 第一位
邦舞二部 第一位
文部大臣奨励賞、文部科学大臣奨励賞、東京都知事賞、日本舞踊協会賞、東京新聞社賞、みやこ賞、新春舞踊大会 会長賞 ほか

〈主な活動〉
サカナクションライブ・ツアー
SONY α PV
Panasonic VIERA PV
京都四條南座「サクラヒメ」
シス・カンパニー公演 「近松心中物語」
歌舞伎座、新橋演舞場、明治座、国立劇場 
他 出演
子供への指導や他ジャンルとのコラボレーションを積極的に行い活躍の場を広げている。

藤間涼太朗

元歌舞伎俳優として、主に歌舞伎座や国立劇場などの歌舞伎公演に出演。日本舞踊家に転向後、文化庁主催学校巡回公演の講師なども務める。日本舞踊の普及を目的としたこども向け事業に多数携わる。日本舞踊協会公演や国立劇場主催公演、『NHK 芸能きわみ堂』などに出演。主な受賞歴に文部科学大臣賞、文化庁・日本舞踊協会主催 新春舞踊大会 最優秀賞 、東京新聞日本舞踊新鋭賞、舞踊批評家協会新人賞 他


オークション出品情報
 「白鷺の舞」
出演 藤間涼太朗 花柳寿紗保美
参考動画:https://hanagata.tokyo/pv/
推定落札価格 45,000円〜120,000円

エントリーNo.2 たかすぎるな。

プロフィール
1997年、神奈川県生まれ。2022年、東京藝術大学デザイン科卒業。


私たちが社会生活に勤しむうちに擦り切れていったり思想が小難しくなっていって忘れてしまう小さな心の動きや想像力があると思っています。それを制作で掬い上げることにより素朴であり同時に大きな存在である「愛」とはどんなものなのかを探究したくて制作しています。

【略歴】

1997年
神奈川県生まれ

2021年
松坂屋上野店×藝大デザイン科イラスト・絵画コンペ グランプリ
IAG AWARDS 池袋アートギャザリング  B-gallery賞
藝大アートフェス2021 アート・ルネッサンス賞

2022年
東京藝術大学卒業
東京藝術大学卒展 デザイン賞
初個展〜月からの手紙〜 B-gallery
KENZAN2022   C-DEPOT賞

2023年
学生CGコンテスト2023 大塚康弘評価員賞
2人展「STORY展」表参道ヒルズ 同潤館 Galerie412
いい芽ふくら芽in TOKYO グランプリ
IAG AWARDS 池袋アートギャザリング ターナー賞 WACCA IKEBUKURO賞
上月財団奨学生に選出
第二回個展〜無意識の旅〜 B-gallery
藝大アートフェス2023 優秀賞

オークション出品情報
「空っぽ」
MDF、アクリル絵の具
53.5×35.5×1.5cm
推定落札価格 35,000円〜75,000円

エントリーNo.3 グランドフィルハーモニック東京・弦楽カルテット

35th Anniversary 杉山清貴 SymphonicConcert 2018でのデビューを皮切りに、 大貫妙子、清春、小林幸子、坂本龍一、杉山清貴、千住明、手越祐也の各氏と共演するなど、クラシックのみならず、ジャンルの枠を越えた多様な活動を展開。2020年1月、楽団名称を『グランドフィルハーモニック東京』へ改称。 シンフォニー音楽劇『蜜蜂と遠雷 〜ひかりを聴け〜』、 RPGゲーム『ペルソナ』シリーズ 25周年シンフォニックコンサート、東京ゲームショウ 25周年記念シンフォニックオンラインコンサート、ゲームセンターCXシンフォニー等にて特設オーケストラを、 SQUARE ENIX『Triangle Strategy』、Netflix『リラックマとカオルさん』、 TBS日曜劇場『VIVANT』、松竹映画『こんにちは、母さん』等の録音を担当するなど、他に類を見ない次世代型オーケストラとして多方面より期待されている。今回はグランドフィル・コアメンバーによる弦楽四重奏をお送りします。

オークション出品情報
『弦楽四重奏』
推定落札価格 75,000円〜140,000円

エントリーNo.4 一ノ瀬健太

ライオンズクラブの皆さん、ご高覧いただき誠にありがとうございます!東京文化LCのL一ノ瀬です。2019年のクリスマスチャリティーからはや4年が経ちます。あれからアド街ック天国に取材していただけたり、上野公園の動物園前に東京上野ライオンズクラブの皆さんと一緒にパブリックアートを制作させていただいたりと、多くのご支援をいただきながら自らのアーティストとしての価値を高めてまいりました。今回のオークションではライオンズクラブ特別仕様の作品を出品させていただきます。普段、花をモチーフにすることが多い私ながらにライオンとフラワーを掛け合わせて制作を行いました。美しき、誇り高く、気高く、美しいライオンズ精神を表現できておりましたら幸いです。

追記、ちなみに私の活動モットーは私の作品の価値を上げ続けることと考えております。それが、お買い上げいただいた方への恩返しだと思うからです。今回のチャリティーオークションで落札された方にも必ず損はさせません。いえ、必ず数年後、十年後にはその価値がしっかりと上がることを誓います。

1985年 新潟県生まれ 
2016年 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程芸術学科美学専攻 在籍 
     新世代が解く!ニッポンのジレンマ「パクリ?オマージュ?創作のジレンマ」       NHK Eテレ 出演
​​2017年 King Gnu – Tokyo Rendez-Vous PV Geek役として出演
2018年 北茨城市岡倉天心記念五浦美術館 「茶の家 ~海編~」 
2018年 上海アートフェア AGホールディングズブース出展「爱因達磨」 
2018年 出没!アド街ック天国(2018年11月3日放送「上野寛永寺」出演) 
2019年 国立青少年教育振興機構 国立室戸青少年自然の家
    「Insta Whale」壁画(パブリックアート)
    さんまの東大方程式「東京藝大生が大集合スペシャル」出演
2020年 東京都練馬区上石神井こもれび公園 記念碑「記憶の宝石箱」
    「みゃーさん像」制作(パブリックアート) 
2022年 アートフェア東京2022 Future Artists Tokyo 2022 キュレーション 
     東京国際フォーラム(有楽町)
    出没!アド街ック天国(2022年4月16日放送「上野公園」出演)
    上野公園動物園正門前「ハッピーパンダベンチ」制作(パブリックアート)

オークション出品情報
「 Beautiful Lionism 」
ミクストメディア
410X318mm
推定落札価格 40,000円〜80,000円



▶︎過去参考作品
Carpe diem
ミクストメディア(プリント、光沢ラメ、スワロフスキー等)
333×242mm
75,000円

エントリーNo.5 木村雄太

自己紹介
東京文化ライオンズクラブのバリトン歌手の木村雄太Lと申します。
東京文化LCには昨年の秋から所属しております。
大分県国東市出身で山と海の近い自然に恵まれた環境で過ごしました。
中学生の頃、学校の文化祭でクラス合唱の伴奏を弾いたことで音楽にのめり込み声楽を習い始め、杵築高校時代は声楽に打ち込み、東京藝術大学の声楽科に進学しました。
大学卒業後はオペラやコンサート出演など、関東やふるさと大分を中心に全国各地で歌っております。
昨年は南フランスのフェスティバルにて、初めてヨーロッパでの舞台を踏みました。
今回出品するのはアクティビティでの演奏です。
これまでコンサートホールだけでなく、レストランやパーティ会場でも演奏してまいりましたので曲目等柔軟に対応いたします。
ぜひ皆様に生の歌声をお届けできればと思います。

オークション出品情報
◯アクティビティでの演奏
20,000円から

例会での君が代、ライオンズヒムの歌唱、オペラ・アリアや日本語の曲などの介護施設での慰問演奏やその他イベントでの演奏など、会場や状況に応じて柔軟に対応いたします。
演奏時間は15〜30分程度を目安にしております。
40,000円以上で落札の場合、会場にピアノやキーボードがございましたら、ピアニストと2人での演奏が可能です。
ピアニストとの演奏だと曲の幅も広がり、より充実したパフォーマンスに繋がります。

◯曲目例
・オペラ《カルメン》より「闘牛士の歌」
・荒城の月
・オー・ソレ・ミオ など
(参考動画: https://youtu.be/NKqwP8zHIEg?si=N-qbUEo6tl1v1z03
2023年9月15日 南大沢モーニングコンサートでの「闘牛士の歌」)


エントリーNo.6 瞬時

6R1Z 東京文化ライオンズクラブのチャーターメンバーであり、330A地区内の様々なクラブのアトラクションにて光を用いた新しいパフォーマンスを披露する若手アーティスト。

今期は子ども未来応援委員会に出向し、千葉県のびーとるランドや日比谷公園で行われたチャリティイベントでもパフォーマンスを披露。アクティビティに参加された子どもたちはもちろん、その家族まで盛り上がり、多くの感動の言葉を投げかけられた。

プロフィール

ラスベガスで開催された国際大会にて、評価をされた視覚のイリュージョン。
そこに、空間に自由に文字や絵を描くことができる、LEDテクノロジーを合わせた
「光のイリュージョン」と呼ばれる新しいスタイルのエンターテインメントを提供する。

瞬時 -Shunji- の技術と幻想的な音楽。
さらに最先端のLEDテクノロジーを融合したパフォーマンスは、
洗練された雰囲気と、観客の心を魅了するエネルギーを併せ持つ。
企業パーティや結婚式、アーティストのライブ、クルーズショーで高い評価を得ている。


オークション出品情報
お値段に応じてパフォーマンスの内容が変わります。
30,000~ テーブルマジックプラン トランプやコイン等の身近で楽しむプラン
50,000~ 30人程度のお客様が一斉に楽しめるステージマジックプラン
80,000~ LEDや和風パフォーマンス等、海外での演技を楽しめるプラン

留意事項…
お値段に応じてパフォーマンスの内容が変わります。
今回の料金はクラブで行うアクティビティでのプランとさせていただきます(子供食堂の支援、地域の介護施設での慰問パフォーマンス等)
納涼例会、クリスマス例会等のアクティビティ出演は50,000~でお引き受けしております。

参考動画:https://youtu.be/h7CQRLWTgx8?si=Sq9AjWmr4qECPp72


▶︎開催概要
名称:東京文化ライオンズクラブ バレンタイン・チャリティオークション 2024
日時:2024年2月14日(水)18:00~20:30(開場17:30)
場所:上野精養軒
主催:東京文化ライオンズクラブ会費:13,000円
オークション内容 LCトラディショナルオークション(一般的なグッズ 15品)アートオークション(若手アーティストの作品やパフォーマンス上演券 5品)若獅子の主張オークション(学生団体おりがみによる)
申し込み締切:2024年1月24日(水)23:59
振込先口座名 東京文化ライオンズクラブ
みずほ銀行 新橋支店 (普通) 口座番号 4046151 

お問い合わせ先
東京文化ライオンズクラブ バレンタイン・チャリティオークション事務局
mail : tokyobunkalionsclub@gmail.com

上野の杜ブログ「トーハクで龍づくし!」

トーハクに来ております!どうもL一ノ瀬です!

今回のブログでは「博物館に初もうで 謹賀辰年―年の初めの龍づくし―」の様子を現地からお伝えします!

さて、早速来ました特別1室。今年は辰年!このコーナーでは辰、龍をモチーフとした作品が一挙にご覧になれます!

辰年の始まりを龍づくしでことほぐ大変縁起のいい展示です。龍といえば、時には堂々とした姿で、そして時には愛らしいユーモラスな姿で描かれます。

中に入ると、このような感じです。多くの人でこちらも賑わっておりました。

かっこいい、勢いのある書画が出迎えてくれます。

まず目に止まったのがこちら。曽我 直庵(そが ちょくあん)の龍の屏風です。安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した水墨画の巨匠です。荒々しい勢いのある筆致で今にも飛び出てきそうな迫力のある龍が描かれています。

どどーん!!!!!荒々しく墨が飛び散っている雰囲気から息遣いが伝わってくるかのようです。

タイトルは龍虎図屏風ということで虎の方も同時に展示がされていました。どちらも大迫力。実物で見ると、やはり大きいですね!!

その屏風の隣にある力強い書画。後陽成天皇によって書かれた龍虎の二文字。

勢いがあって非常にかっこいいです。パワーが込められているのが伝わってきました。

その後ろからも何やらすごいパワーを感じます。

振り向けば、そこには重要文化財!

水墨の龍を得意とした中国・南宋時代の陳容の作が!五龍図巻はまさにコレクター垂涎(すいぜん)のじっくりガン見したい絵画です。

絵画だけでなく、工芸の立体作品も充実の内容です。こちらも重要文化財!龍涛螺鈿稜花盆(りゅうとうらでんりょうかぼん) です。赤系と青系の螺鈿を巧みに組み合わせた本作は、見る角度によって光り方も変わるため、あたかも龍がそこに舞っているかのように感じられます。

ポスターの表紙にもなっている重要文化財・十二神将立像(辰神)(じゅうにしんしょうりゅうぞう しんしん)!

大迫力の睨み!邪気も一瞬で怯んで退散してしまうでしょう!!!

今にも抜きそうな剣。気合の入った姿勢に、見ているこちらも、力がみなぎってきます。

他にも優品がずらりと並ぶ贅沢でめでたい展示でした!皆さんもぜひ、いらしてみてください!


博物館に初もうで 謹賀辰年―年の初めの龍づくし―
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2633

追記

1月のトーハクといえば、やはり毎年この時期に展示されている長谷川等伯の『松林図屏風』。毎年恒例となっております。来年の年始に上野に最寄りの際はぜひお立ち寄りください〜🎵

L一ノ瀬健太

歴史の織機に挟まれて叩き込まれたトヨタイズム

こんにちは!東京文化の一ノ瀬です。

先日、名古屋駅近くのトヨタ産業技術記念館を見学してまいりました。織機や自動車もミュージアムという歴史化された舞台で鑑賞すると美術品のように感じられます。今、私たちが普段使っている当たり前のものも時代が変われば歴史的な遺物になるのかもしれませんね。

閑話休題。

さて、トヨタといえば、日本を代表する自動車メーカーですが、そのはじまりは織機からスタートしています。記念館も前半は織機の歴史、後半は主にトヨタ自動車の歴史で構成されています。

遥か遠くまで並ぶ織機の実物に感動!!!

はじめの展示は繊維の解説、世界の綿花の分類からはじまります。織機の歴史が太太古の昔から現代まで動く実物を見ながら通史として体験できます。ものを編むという人類の文化と技術革新の歴史が一堂に並ぶ様は圧巻。まるで神の視点に立ち、人類の歴史を早回しで見るかのようでした!

世界史で丸暗記したハーグリーヴズ/ジェニー紡績機の現物もありました。入り組んだ複雑な機構に目と頭がくらくら…

職人がこのようにして作業をしていたのですね。

自動車に関する展示の前にトヨタの歴史が一望できるパネル展示がありました。多くのイノベーションの歴史がここに連なっていて、大変感銘を受けました。有名無名を問わず、ここには汗水を流しながら豊かな社会の暮らしの礎を築いてくださった先人たちの名前が連なっています。

産業技術の進歩は、今日の私たちが享受している豊かな生活の基盤となっています。産業の発展、効率的な生産手法、そして革新的なアイデアは過去の先人たちが培った知恵と努力によって支えられています。まさに、血と汗と涙の結晶なんだと痛感しました。トヨタの歴史を垣間見ながら、その積み重ねに現代の快適な暮らしがあるのだと、再認識しました。感謝の念を胸に、未来への自分の責任をも感じる瞬間でした。


改めてトヨタの偉大さについて身近に触れる素晴らしい機会を得ました。同じ展示室には関連グループの紹介もあり、金融から不動産、住宅、材料など関連会社が17社もあることも知りました。いやぁ、トヨタグループについて何も知らない自分の不勉強が恥ずかしくなりますね!

第2会場では、自動車企業としてのトヨタの歴史が展示されています。豊田佐吉の長男である豊田喜一郎がアメリカ視察の際に大量のフォード車を見て度肝を抜かれます。これからは自動車だ!その思いが仲間とともに具現化していく過程が人形やアニメ、実機を用いて解説されます。

職人の息遣いさえ聞こえてくる工場の再現展示

企業努力の末、1935年にA1型試作乗用車・G1型トラックが完成、その翌年の1936年に「トヨダAA型乗用車」が発売されました!今見ても、ものすごくおしゃれな外観ですね。

トヨタ産業技術記念館は、技術の進歩や過去の努力に敬意を表する素晴らしい場所でした。これからもこのような施設が、私たちの未来に向けてインスパイアを与え続けてくれることを期待しています!

経営者として沁みる言葉が並びます。徹底した現場主義。何事も汗水流してこそ。

大変勉強になりました。ライオンズクラブの皆様も名古屋駅に最寄りの際は是非ともお立ち寄りください。


トヨタ産業技術記念館
Web:https://www.tcmit.org/
〒451-0051 名古屋市西区則武新町4丁目1番35号
TEL:052-551-6115/FAX:052-551-6199

名古屋といえば、ひつまぶし!大須観音近くのうなぎのやっこさんでいただきました!

ごちそうさまでした。

名古屋、最高だぎゃー!また行くみゃー!

L一ノ瀬健太

Mature紀行⑤ダ・ヴィンチとフランソワ1世

フランス文化の開花はフランソワ1世がレオナルド・ダ・ヴィンチをロワール渓谷のクロリュセ城に招聘してからだとも言われています。ロワールの古城巡りでまず訪れたかったのはこのダ・ヴィンチの館、そしてロワール屈指の美しさとと言われるシャンボール城です。フランソワ1世が文化保護のみならず軍事、外交上においても世界史においておおきな存在であったことをあらためて実感させられる旅でした

🔳ダ・ヴィンチの館ことクロ・リュセ城

この地でダ・ヴィンチはモナリザには何度も手を加えており、亡くなる前に最終的な「完成がしていなかった」と言われているそうです。ダ・ヴィンチは最晩年の3年間をこの地で弟子や友人と過ごし1519年になくなりました。フランソワ1世の腕の中で息を引き取ったと語り継がれるほど王とダ・ヴィンチは親しい間柄で有ったよです。

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🔳ダビンチの寝室と臨終の瞬間

ダビンチが設計に関わったとも言われているシャンボール城を訪れました。建築上の見所の1つに、二重らせんの階段が挙げられます]。2つの階段を使えば、相手に出会うことなく3階まで昇り降りができるのです。

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🔳ダ・ヴィンチ設計の二重螺旋階段:シャンポール城

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シャンポール城を訪れその景観を楽しみながら中にはいるとまず目についたのは「金蘭の陣」の絵が飾ってあるのが目につきました。1520年、ルネサンスを代表する二人の君主、仏王フランソワ1世と英王ヘンリー8世の会見が行われました。実際会見は仏カレー近郊で行なわれたのですがここではフランソワ1の外交史を紹介するために飾られていました。レスリングをしてフランソワ1世が勝ってしまったのでヘンリー8世は怒って帰ったとも言われています。すごい話ですね。ここでは騎乗の中央がヘンリー8世(黄色衣装)、左にフランソワ1世。Netfrixオリジナルドラマ[血と愛と王位」ではそのレスリングの模様やその時英仏の通訳を務めたアンブーリンが描かれています。アンブーリンが仏宮廷で働いていたjことからロワール古城周辺でも暮らしており、その後金蘭の陣で初めてヘンリー8世に会ったそうです。英国史を大きく変えた英国国教会の確立というエポックの予兆がこの頃に見られたということでしょう。

🔳「金襴の陣」7 June 1520: 仏王と英王はなんと、レスリングを行った。

🔳1535年頃「フランソワ一世の肖像」ジャン・クルーエ:ルーブル美術館収蔵

英国王ヘンリー8世 :1547年1月没  

仏国王フランソワ1世:1547年3月没  

さらに二人の外交に関わる絵画といえば当時イギリス宮廷画家のホルバインの傑作『大使たち』。この人たちは一体誰?と思いながら鑑賞している方も多いと思います。フランソワ1世がロンドンへ派遣した大使たちであり、その目的は英国史のなかでバチカン離脱に関する重大なミッションであったといいます。下手のゆがんだ頭蓋骨で有名な作品ですがヘンリー8世とアンブーリンが再婚した1533年に描かれ、イギリス宗教改革の混乱を暗示しているようです。

🔳1533『大使たち』ハンス・ホルバイン:ロンドンナショナルギャラリー収蔵

ルーブル美術館を訪れた翌日に、ダ・ヴィンチそしてフランソワ1世の文化、外交の歴史にふれる旅でした。

上野の杜ブログ「大晦日・年越しの上野」

ゆく年くる年をぼんやり眺めながら家内に声をかけられた。もうそろそろじゃない?

紅白が終わったらすぐに出ようと思っていたのだが、気づけば朝までさだまさしがはじまっている。家内に促されるがままに、ひとり自転車に乗る。

ゴォーンと大小の鐘の音が四方八方から聞こえてくる。谷中には鐘を持つ寺社が多い。

例年、谷中界隈の瑞林寺や妙行寺で甘酒と鐘撞きで季節の風物詩を楽しむが、今年は五條天神社と不忍池辯天堂にお参りに行こうと思う。

五條天神社はお参りの行列が不忍通りにかかるくらいにできていたので、はじめは辯天堂からお参りすることにした。

多くの参拝者たちが線香を供えていたため、並ぶ間はとても煙たかったが、普段これほどご利益のある煙を浴びることもないからと目に涙を溜め咳き込みながらしばらく列に並んでいた。5分くらいだろうか、すぐに本堂にてお参りができた。合掌。

新年にしかないお守りなどもあり、簡易的にできた授与所も大賑わいであった。大黒天様にもお参りさせていただいた。

続いて五條天神社へ。

参拝者の行列も徐々に落ち着き、境内にはお焚き上げの様子が見える。

鯔背な纏のお兄さんが、満遍なく火が行き届くよう大きな木の位置を整えていた。その木を整えるたびに大きな火の粉が舞う。

大変、美しく、この瞬間だけは、この世のありとあらゆるものが清められる気がした。

季節の風物詩とは、生き甲斐だ。除夜の鐘もいい。寒風の中で飲む甘酒も、お汁粉も、、熱燗もいい。

近年、除夜の鐘がうるさいとクレームが入り、鐘撞きを断念するお寺もあるという。季節の四季折々の風景に生きがいを見出すわ私からすれば残念なことではある。だが、伝統だからしかたない、文化だから従えではなく、小さな声をしっかり受け止めるお寺の他者への意見への敬意はさすがだ。お寺からの敬意を示されたのなら鐘撞きの騒音を指摘したものも敬意で応えrば、きっと世知辛い世の中も少しはよくなるのかなぁ、と炎上する木々から空に舞う火の粉に、少し先のいい未来を想像した。

お参りの後は、御神酒を頂戴し、おみくじを引く。お汁粉のチケットもいただき、新年早々、温かいスタートとなった。

今の号はコラムのようにしてみました。拙文、ご笑覧いただきありがとうございました。

皆様、本年もよろしくお願い申し上げます!龍が如くエネルギーに満ちた1年にしましょう!🎍🌅🎍

東京文化ライオンズクラブ
L一ノ瀬健太

ヒストリーライオン 最終回を迎えた「どうする家康」 関ケ原から大坂の陣(冬・夏)を徹底解剖!

皆さんこんにちは


東京文化ライオンズクラブと歴史探求団体「ヒストリンク」のコラボレーション企画
ヒストリーライオン『どうした家康・なにした家康』の1月号を配信いたします:)

いよいよ最終回を迎えた「どうする家康」
関ケ原から大坂の陣(冬・夏)にかけての動きを解説致します!

【今号のコンテンツ】
①徳川VS豊臣までの経緯(方広寺鐘銘事件含む)
②夏の陣、堀の埋め立て、冬の陣

【徳川VS豊臣までの経緯(方広寺鐘銘事件含む)】
家康の寿命VS豊臣家の命運

みなさんは「大坂冬の陣・夏の陣」ときいてどのようなことを思い浮かべるでしょうか?
大坂の陣の一般的な印象としては

「関ケ原に勝利した家康が豊臣にイチャモンをつけて潰した、堀の埋め立てでズルをするなど狡猾な手段を用いた」といったイメージを持っているかもしれません。


しかし実はこのような説は近年否定されつつあります。

家康は豊臣とは開戦したくなく、戦いの最中も講和を探り、最後まで秀頼が生きる道を残そうとしていたようです。このあたりについて詳しく解説していきます。

【15年という時間感覚】
まず関ケ原(1600年)と大坂の陣(1615年)に関して、この二つの戦いの戦間期は15年あります。現代の我々はこれらをワンセットで記憶していますが、当時を生きる人からすれば15年もの歳月には生まれたての赤ん坊が元服・成人してしまう長さがあることに目を向けなければなりません。


実際関ケ原の戦い後に
・井伊直政 ~1602年
・本多忠勝 ~1610年
・榊原康政  ~1606年
・平岩親吉  ~1611年
など大河ドラマの面々は軒並みこの世を去っております。
(※本多正信と渡辺守綱を除く大河の初期メンバー)

しかし豊臣側の陣営も
加藤清正(~1611年)や池田輝政(~1613年)浅野幸長(~1613年)など有力な家臣を次々となくしており、慶長18年(1613年)にはもはや家康にとって軍事的な障害がない状態になっていきます。このように「たったの15年」の間で情勢は恐ろしい速さで進んでいきました。

当初の家康は実に義理堅く、太閤秀吉の遺言(秀頼と千姫の婚姻)をきちんと成立させ、
また京都から西の領地には徳川譜代の家臣を敢えて配置しないなど、「西は豊臣、東は徳川」という領域分けで豊臣への忠節を示そうとしていた節があります。


この当時、世間では「家康が将軍(武家)、秀頼が関白(公家)」として二つの権力が併存する状態(二重公儀体制)になるのではないかと思われていました。歴史学者の笠谷和比古氏はこの体制を家康自身が設計したものとして(:『歴史街道一月号』参照)

先ほど上げた、
・関ケ原後の領地配分で京都から西に徳川大名を一人も配置していない

↑この事実を

”情報の収集や反乱への備えを考えれば徳川譜代も置くべきなのに全部調べてもゼロ
これは「京都から東は徳川、西は豊臣というメッセージ」である”と述べています。

思えば長い日本列島を一元的に支配するのは当時の統治技術としては無理で、鎌倉時代や室町時代もそうであったように、関東・関西が二元的に国を統治するのが自然だったのかもしれません。秀吉の命により本拠地を関東へ移封させられた家康にはこのことも強く認識させられていたのでしょう。

しかしどこかのタイミングからか(一説には1608年)、家康は豊臣家に対して敵対モードへと入ります。京都より西の豊臣系大名を改易し、そこに徳川譜代を入封させたり、「親徳川」の藤堂高虎を伊勢の津に移封、九男の徳川義直に名古屋城を築く(1610年)など、豊臣に対する包囲網の構築を開始し始めました。


家康は慶長8年(1603年)に征夷大将軍に任じられた二年後、早くも息子秀忠に将軍職を譲っており、これは豊臣に政権を戻さず徳川が世襲するという意思表示ともいえる行為でありました。慶長16年(1611年)に行われた二条城での豊臣-徳川での会見では豊臣が上座に座りましたが、ここで改めて家康は秀頼の存在感・自分が亡き後の徳川の危機について痛感させられたのだと思われます。

世間の風潮としてもやはり太閤秀吉の威光は未だに健在であり、家康が世を去った後には再び豊臣の天下が来るのだと信じている人も数多くいたようです。大河ドラマ45章「二人のプリンス」でも秀忠みずから情けなく心情を吐露していたように

落首:「御所柿は ひとり熟して落ちにけり 木の下に居て 拾う秀頼」(家康は老齢のためそのうち自然とこの世を去り、何もしないまま秀頼が得をする、の意)といった気分が世間では一般的だったのでしょう。


「今のままでは力関係がはっきりしない。明確に豊臣を徳川の下と序列化しなくてはいけない」

このように危機感を抱いたと思われる家康にとって
慶長19年(1614年)の「方広寺鐘銘事件」は降って沸いた幸運のようなものだったのかもしれません。「名前を分割し呪いを込めた」とされる有名な本件ですが、これに関しては当時の有識者の見解でも、「名前を分割することは失礼にあたるが、これを呪詛とまではいえない」という見方らしいのですが、この事件を巧みに使い、家康は豊臣に対して


・淀殿が江戸に人質にくる
・秀頼の大阪城の退去
・秀頼が一大名として江戸に参勤する

以上三条件のどれか一つを受諾せよと明確に服従を突き付けました。

これに従えないと徳川-豊臣の取次役立った片桐且元を追放し、
そこから始まったのが「大坂冬の陣」でありました。

【大坂冬の陣】
SNSで大河ドラマの解説を行っている歴史家の平山優氏によると
徳川方の軍勢は世代が変わって実戦経験者が少ないものが多かったそうです。
大名や指揮官クラスはほとんど初陣で徳川家臣団でいうと

徳川四天王の跡継ぎ
・井伊直孝
・酒井家次
・榊原康勝
・本多忠朝


後の徳川御三家
・徳川義直
・徳川頼宣

らが参陣していました。

一方の豊臣方は関ケ原の戦いで西軍につき家を取り潰された牢人(浪人)たちが軍勢の中心で、


長宗我部盛親
真田信繁(幸村)
後藤基次
毛利勝永
明石全登
などが「五人衆」として参加していました。

「真田幸村」として知られる信繁は大阪城の弱点である南方面に出城(真田丸)を構築し、
戦いに不慣れな徳川軍団を手玉に取る活躍を見せました。

これに対する徳川は、イギリスやオランダから輸入したカルバリン砲やセーカー砲、堺で製作された芝辻砲などを使い大阪城を囲う堀の外から一斉に砲撃したといいます。

狙いを定められる距離にはなかったといわれますが日夜ひっきりなしに撃ち込むことで轟音を響かせ威嚇。さらに弾丸の一つが淀殿の侍女8人に直撃し即死。この出来事から豊臣方は家康との和議へ向かうことになります。

講和条件として堀の埋め立てや総構えの破壊などが重要でしたが、
これに関しては「徳川がだまし討ちして内堀まで埋めさせた」という事実はなく、
あくまで豊臣がグズグズと埋め立て工事を行っていたところを徳川がせかしたというのが
実情だそうです。

豊臣方は一枚岩で戦えてはおらず、講和を結びたがる者と徹底抗戦を唱えるものが入り乱れ、冬の陣の終戦後は講和派である織田有楽斎などが調整に疲れ果て退去するなどして、残された浪人達の勢いもあり、最後の戦いである「大坂夏の陣」が始まりました。

【大坂夏の陣】
冬の陣との最大の違いは「夏の陣は野戦である」ということです。これは大阪城に堀がなくなったため籠城で戦うことができなくなったという事情によります。

この戦いでは豊臣側に勝ち筋はなく、道明寺の戦いでの後藤基次の奮戦や天王寺の戦いにおける毛利勝永と真田信繁の突撃が有名ですが、それらは最早大勢を覆すものではありませんでした。

信繁の本陣突撃では家康の馬印が倒される大混乱を巻き起こしこれは家康の人生最大のピンチ「三方ヶ原の戦い」以来のことだったといわれます。そのことは後々の世まで真田家の武勇を褒め称える結果となりますが、最終的に大阪城に内部から火が放たれ、淀殿、秀頼たちは大阪城中で自害。こうして豊臣家は滅亡することになったのでした。

このようにして家康はのちの世まで続く元和偃武(げんなえんぶ)を果たしました。

この後はご存知のように、「島原の乱(1637年)」を最後に、徳川家が260年もの天下泰平の世を治めていくことになります。

家康の死後の話やこれまでの事績、そして最終回の「えびすくい」のエピソードについては
次回2月号にて解説させてください!

お読みいただきありがとうございます:D
次回もお楽しみください♪


【ご参考】
☆どうする家康HP
https://nhk.or.jp/ieyasu/
☆ヒストリンク
https://historyenjoy.com

刀剣ワールド 城大坂の陣とは
https://www.homemate-research-castle.com/useful/16981_tour_062/
華々しい実績はなかったが、最後の奮戦ぶりで名を残した真田信繁
https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00161/062700002/
3分で簡単「大坂城五人衆」大坂の陣で戦った名将たちをわかりやすく歴女が解説
https://study-z.net/100084239

【文責】
東京文化ライオンズYCE委員会・地理歴史研究班所属 L鈴木慎平
協力:徳川家を楽しむ会(歴史研究者とのマッチングサービス)
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歴史団体ヒストリンク・歴史を楽しむ会 代表 斎藤太一
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