【白耳義(べるぎー)物語 その10】

東京文化LCのL木村です。

あっという間に連載10回目です。


この一ヶ月は室内楽の試験、声楽実技の試験、ブリュッセル王立音楽院の伴奏法の試験のお手伝いなどなど、ひたすら試験に取り組みました。


残すところは(メルマガ執筆日から数えて)本日と明後日のオペラの試験です。

そんな中でもいくつかイベントはありました。
一つ目は音楽院の友人が作曲したオペラに参加しました。


こちらは実在したメキシコ系歌手、セレーナを題材にした作品で、セレーナはわずか23歳でファンクラブ会長に殺されてしまった悲劇の歌姫です。
ストーリーはちょうど彼女の死の場面を取り上げており、自分はファンクラブ会長を取り押さえる警官役で出演しました。


作品としてはスペイン語の歌詞で、随所に工夫が盛り込まれていて面白いオペラになっていました。
打ち上げはピザ屋で。

また、二つ目はスイスのジュネーブへの演奏旅行です。
前回お話した「ナミュール室内合唱団」の公演です。
スイスに行くのは初で、演奏会前日入りだったのでメンバーの何人かとジュネーブの街を散策しました。


街中には出演するコンサートのチラシも貼ってありました。


ジュネーブの観光名所の大噴水は、街中に出たらどこからでも見えるほど大きく、そして夜はライトアップされていて雰囲気がガラッと変わって素敵でした。


もちろんスイス名物のチーズフォンデュも楽しみました。


本番の会場のヴィクトリア・ホールは、金色の装飾に彩られた美しいホールで、思わず息を呑むほどでした。


そして嬉しいことに、6月、8月〜10月をまたぐ、ナミュール室内合唱団の大きいオペラのプロジェクトに出演することになりました。
8回公演で、ワロン語というベルギーのワロン地域などで話されるフランス語の方言のような言語の作品です。

最後に一つお知らせをさせてください。
夏の一時帰国の際に、8月13日(水)19:00〜東京の田端駅のヨーロッパ風のサロン会場にてリサイタルを行います。


この一年間ベルギーのコンサートやオペラで歌った曲を中心に選曲しました。
クラシックは初めてという方にも分かりやすいように、トークでの解説を挟みながらのコンサートです。
お盆の時期でお忙しいと思いますが、お時間あれば是非お越しください。

それでは次回もどうぞお楽しみに!

東京文化ライオンズクラブ
L木村

華やかなる薫風、5月のアートウィークを駆け抜けて— NADA、Future Fair、Independent、TEFAFの現場から

メットガラの熱気冷めやらぬ5月上旬、ニューヨークは一斉にアートの季節を迎えました。マンハッタンを中心にアートフェアが集中するこのスペシャルウィーク。アーティスト、コレクター、キュレーター、ディーラーたちが交錯します。私はNADA、Future Fair、TEFAF、Independent、Frieze NYなど主要フェアを巡り、2025年のアートシーンの脈動を肌で感じました。それぞれのフェアの概要と所感をレポートします!


Future Fair

会場:Chelsea Industrial(28丁目)

参加ギャラリーによるキュラトリアルな展示構成が魅力のFuture Fairは、今や中堅ギャラリーにとっての登竜門的存在。今年は「ローカルとグローバルの対話」というテーマが各ブースに色濃く出ており、日本、韓国、メキシコなどのギャラリーの参加も目立ちました。コンセプチュアルな統一感があり、チャレンジングで世界をリードするキュレーションが光展示でした。アートを“体験”として楽しむ来場者が多く、感度の高い若い層の支持が感じられもしました。


Independent

会場:Spring Studios(トライベッカ)

ハイエンドでありながら、Friezeほど商業的でなく、Future Fairほどオルタナティブでもない——その絶妙なバランスを保ち続けているのがIndependentだ。今年はペインティングの比重が高く、洗練されたプレゼンテーションが印象的。ギャラリーごとの個性が際立ちつつ、全体としてアートフェアとは思えないほど静謐な空気を湛えていた。美術館レベルの作品展示と、新進作家への視点が共存している、成熟したフェアだった。


TEFAF New York

会場:Park Avenue Armory(アッパーイースト)

クラシックアートと歴史の威厳を纏うTEFAFは、他のフェアとは一線を画す「文化的重み」を帯びていました。コンテンポラリーの特化したアートフェアとは異なり、オールドマスター、古美術、ジュエリー、デザイン、そして20世紀の名作までが厳選され、作品そのものが“タイムカプセル”のように語りかけてきます。洗練された顧客層に加え、近年はコンテンポラリーとの融合も意識されており、若い層の来場者も徐々に増加しているのが興味深い動きでした。古代ギリシアの大理石の彫刻やオリエントの石像など、美術館クラスのものがずらりと並んでいました。


NADA New York

会場:Basketball City(ロウアー・イーストサイド)

若手ギャラリーとオルタナティブ・スペースの祭典、NADA。フレッシュなエネルギーに満ち溢れ、ディスラプティブな作品が目立ちました。社会的テーマや実験性の高い作品が多く、商業的成功よりも“思想”や“視点”を問うアートが中心です。近年のフェミニズムやポストコロニアリズムを下敷きにした作品群は、コレクターよりもキュレーターが注目している印象です。


総括:アートはどこへ向かうのか?

今年のニューヨーク・アートウィークを通じて感じたのは、“多様性の精緻化”でした。

BIPOCが前面に出てきている展示が多くかったです。BIPOCとは”Black, Indigenous, and People of Color”(黒人、先住民、有色人種)の略で、北米を中心に非白人、特に人種的少数派を指す言葉ですが、これは、多様な文化を尊重するための言葉として使われています。真により良き社会に向けた動きが各所で感じられるアートフェアでした。

単なる「ダイバーシティ」ではなく、それぞれのフェアが持つ背景や文脈に応じた「選択された差異」が、都市の中で共鳴し合っている。商業と思想、ローカルとグローバル、歴史と現代—そのすべてがせめぎ合い調和するこの1週間は、まさに都市が一つの大きな美術館に変容する贅沢で先進的な時間でした。

皆様もぜひ5月はNYにいらして、この熱風を感じてみてください。

東京文化LC 
L一ノ瀬

上野の杜ブログ「朝活パンダ報告!日本からパンダがいなくなる前に!?」

上野動物園の朝、弁天門前にはパンダファンの熱気が溢れています。開園前の午前早い時間にもかかわらず、50~100人近い来園者が列を作り、双子パンダ「シャオシャオ」と「レイレイ」に会うための準備を整えています 。

ついちょっと前までは、彼らの両親である「リーリー」と「シンシン」も見ることができていましたが、2024年9月29日に中国へ返還されてしまいました 。お姉ちゃんにあたる「シャンシャン」もすでに2023年2月には中国に返還されており、現在はシャオシャオとレイレイの2頭が上野動物園で見られる唯一のパンダとなっています

和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドでは、2025年6月末に飼育中の4頭のパンダが中国に返還されることになっており、これにより国内でパンダを飼育しているのは上野動物園の2頭のみとなるので、パンダを国内で見ることは非常にレアな体験になると予想されます。

なお、シャオシャオとレイレイも中国との協定に基づき、2026年2月20日までに返還される予定です 。そのため、現在の2頭が日本国内で見られるのは考えたくはありませんが、最後となる?可能性もあります。

弁天門は「パンダのもり」に最も近い入口であり、パンダ目当ての来園者にとっては定番のルートです 。開園と同時に列が動き出すと、来園者たちは足早にパンダ舎へ向かい、シャオシャオとレイレイの愛らしい姿を最短で見ることができます。

パンダたちは朝の時間帯に活動的で、特に9時30分から10時頃は食事の時間にあたるため、竹を食べる様子や遊ぶ姿を観察する絶好のチャンスです 。観覧列は日陰が少ないため、日傘や帽子を持参することをおすすめします。

上野動物園でパンダを間近に見るには、早朝から弁天門に並ぶとすんなり見れる裏技に近いかもしれませんね、。これからも愛らしいパンダたちをぜひ上野でご覧ください。

上野の杜ブログデスク

「昭和の名曲で盆踊り!」企画 実施報告(歴史ごみひろい&昭和レコード保全活動の話)

皆様お久しぶりです!東京文化ライオンズクラブ、
歴史文化探求班の鈴木慎平(盆踊りDJ鈴木)です:D

今回は先日静岡県の三島市で行わせていただいた「昭和の名曲盆踊り」の活動レポートです!
(文末にレコード文化保全の話や歴史ごみひろい、また静岡のラジオ局様への謝辞などがあります)

5/25(日)、静岡県三島市で開催された「この祭り、乱れ咲き」というイベントにて、「昭和の名曲で盆踊り」という企画を実施しました。このイベントは、昭和歌謡をテーマにした地域密着型の音楽イベントで、知人を介して出演依頼をいただいたことが登板のきっかけです。
この度もいつものように、株式会社「ヒストリンク」斎藤代表と協力しつつでイベント盛り上げを手伝わせていただきました。

【昭和歌謡 × 盆踊りという試み】
イベント全体のテーマが「昭和歌謡」であったことから、「盆踊り」という日本の伝統的な踊り文化と、昭和の名曲たちを掛け合わせることで、世代やジャンルを超えた“懐かしくて新しい”時間を創出できるのではないかと考えました。昭和という時代は約60年以上も続いており、その中には多様な音楽が存在します。そのため、どの年代の楽曲を選ぶかには非常に悩みましたが、最終的に以下の曲を使用しました。

1,タッチ
2,ひょっこりひょうたん島
3,ダンシング・ヒーロー
4,年下の男の子
5,お祭りマンボ
6,勝手にしやがれ
(※学園天国、ヤングマンは時間の都合で未実施)

【会場と演出の工夫】
会場は三島商工会議所の1階「さんしんみゅうくんホール」。踊りの振付については、参加者が無理なく楽しめるよう、難しすぎないことを意識しました。中には完全オリジナルの振り付けもあれば、既存の振りをアレンジしたものもあります。たとえば、「炭坑節」のような伝統的な盆踊りの型を少し改変すると、昭和歌謡とも驚くほど相性が良くなります。

【参加者の反応と印象的な場面】
当日は、会場に集まった多くの人たちが自然と踊りの輪に加わってくれました。ブース出展していた地元中学生やご年配の方々、さらには日大三島(国際関係学部)の学生さんや地域の飲食店関係者の皆さんまで、実に幅広い世代が一緒になって踊り、盛り上げてくれたのが印象的でした。
特に「勝手にしやがれ」の振付では、会場全体が手を左右に振る演出でひとつになり、空間全体が熱気に包まれた瞬間は忘れられません。

【実施を通して得たこと、今後の展望】
今回の企画にあたっては、昭和の音楽や時代背景についても改めて学び直す機会になり、楽曲に込められた文化的な深みや魅力を再発見することができました。今改めて聴いても古びない、むしろ今の時代だからこそ響くような名曲たちがたくさんあると実感しています。
イベント後には多くの方から「楽しかった」「またやってほしい」と大変ありがたい反響をいただきました。今回は30分という限られた時間でしたが、今後は2時間規模に拡大し、さらに多くの楽曲を取り入れた形で展開していきたいと考えています。

ちなみに今年は、昭和換算で「昭和100年」という節目の年でもあります。これをきっかけに、夏・秋にもさまざまな昭和の名曲で、引き続き地域の皆さんと一緒に盛り上がっていきたいと思います。

今や昭和の音楽は「シティポップ」として海外でも再発見・再評価され、今や国や世代を超えて愛される存在となりつつあります。
そんな音楽をみんなで踊りながら楽しめる機会を、これからも作っていけたらと思っています。
(例えば国際関係学部の学生のみなさんと一緒に、昭和の名曲のライナーノートを日英両言語で残す取り組みなども楽しいかもしれません)

‐‐‐‐‐‐‐以下、長めの余談です!‐‐‐‐‐‐‐‐‐

【余談①】同日開催で「東海道53次コスプレ歴史ごみひろい」企画の三島編も実施しました!
こちらは別途報告の記事があるためそちらに紹介を譲りますが、
「エンタメ×社会貢献」や「地域や世代を超えた新しい取り組み・繋がりの創出」の軸が共通しております。
実施した三島は古くから伊豆半島の中心地として栄え、
源頼朝や北条氏ゆかりの様々な逸話が残されております。
江戸時代には「東海道五十三次」の11番目の宿場として栄えたことを強調させてください。
富士山や箱根に近く、交通の要衝だったことから多くの旅人が行き交いました。宿場町らしい情緒ある街並みや水の流れも残っています。
この風光明媚の史跡旧跡の町で、皆様と一緒に様々な体験を作っていければなと考えております。

【余談②】「思い出の曲やレコードを語り継ぐ文化活動も行えたらなと」

「昭和の名曲で盆踊り」の企画は思わぬ好評をいただけました。
自分も元々歴史活動や古い曲を発掘するのが好きな人間ですが、
自分の趣味がここまで共感いただけるとは感慨深いものがありました。
あくまでゆるやかなペースで・イベントとのドッキングの話ではありますが、
「昭和の名曲の保全・思い出を語り合う会」などの活動も地域や若手の方と地道に行っていけたらなと思います。
これは曲だけでなくビデオ作品などでも同様の問題なのですが、
レコードからカセット、CD,パソコンデータと記録メディアが移り変わるたびに、前の媒体から次へと引き継がれず消えて行ってしまうコンテンツが数多くあります。
・「目に見えないものは残らない」
・「残らなかったものは存在自体がなかったことになってしまう」

↑人間の認知的にもこのようになってしまい、大変残念に思います。
前の時代の豊饒な文化を少しでも次世代に。
地域や世代を超えて文化保全・語り継ぎを行う活動は
微力ではありながらも少しでも流れを作っていければなと思っています。
またそのあたりもメルマガで記事化させていただくかもしれません。その際はよろしくお願いします。


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

以上、盆踊りDJ鈴木の5月25日の三島活動レポートでした!

〇謝辞
先月から来月の期間にかけて、
歴史ごみひろい&盆踊り活動の告知を静岡県各地のラジオ局にて
ご挨拶に伺わせていただきました。ここに改めてお礼を申し上げます。

・エフエムぬまづ「COAST FM」様 (5/6 スタジオ出演)
・静岡放送SBSラジオ「IPPO」様(5/13 電話出演)
・エフエムみしま・かんなみ 「VOICE CUE」様(5/23 電話出演)

また5月28日にはヒストリンク代表斎藤氏と共に、
静岡大学地域連携推進課、ふらっとフォーム様に訪問させていただきます。
7/12浜松市のDJ盆踊り出演と合わせて、地域・世代を繋いだ文化歴史活動を行っていきますので、応援よろしくお願いいたします!

盆踊りDJ 鈴木慎平

東海道コスプレ歴史ごみひろい


お世話になります!ヒストリンク・歴史を楽しむ会グループの齊藤です。

東海道コスプレ歴史ごみひろい、と題して、4月から10月にかけて、主に東海道沿線の自治体で、コスプレしつつ史跡巡りをしながらゴミを拾う企画を行っております

4月は名古屋と汐留
5月は沼津、下田、三島

…と連続的に行い、大阪・関西万博のキャラクター・ミャクミャクや、葬送のフリーレンのキャラクター、メイドさんなどが登場し、ごみ拾いの地域を盛り上げております。


例えば、5月18日の下田編では第86回黒船祭執行会の会場である静岡県下田市の市街地で、ごみひろいをしました^_^

街中でパフォーマンスが繰り広げられるなか、ステージ会場近くのごみの出やすいところなどで、約1キロ超のごみを拾いました。

■展開する地域
東海道沿いの、東京、静岡、愛知、京都、大阪など各地域

コスプレ歴史ごみひろいへの参加をきっかけとして、それぞれの土地で「学生×社会人」がコラボした 社会貢献とエンタメの融合アクティビティが盛んになるよう、知識と技術の相互交流の実現をお手伝いしております!



開催構想地=名古屋市、浜松市、沼津市、静岡市、品川区、大阪市、京都市、横須賀市etcで25年4月から10月まで毎月1ー2回前後開催(大阪・関西万博は4月13日~10月13日開催)  
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https://team.expo2025.or.jp/ja/challenge/C10496
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6月開催は、14日の午前に富士市、午後に静岡市で開催予定。28日には、名古屋市の大須エリアで、地域のお祭り28祭りに合わせて実施!お気軽にお越しくださいませ♪

※写真は4-5月のコスプレ歴史ごみひろいより、ピックアップ
※公式Xアカウントできました
https://x.com/t53cosreki?s=21&t=ImeothugGCqt35k18MUrLw


引き続き歴史を活用したイベントや社会活動も展開してまいります。

よろしくお願いします。


ヒストリンク・歴史を楽しむ会グループの齊藤

【白耳義(べるぎー)物語 その9】


東京文化LCのL木村です。

この一ヶ月は色々なコンサートに出演しました。
その合間で音楽史や法律などの音楽院の後期試験も始まり(今のところ、どの試験もなんとか無事に合格しています!)、なかなか忙しい日々を送っています。

まずは4月20日、リエージュの文化センターにて、アペリティフ・コンサートに出演しました。
以前も出演したシリーズで、今回はビゼーのオペラ「真珠採り」の抜粋を歌いました。
セイロン島の漁師たちのお話で、自分はテノール歌手と共に、有名な二重唱「神殿の奥深くで」を歌いました。

この二重唱は、かつて一人の美しい女性を巡って争ったナディールとズルガという漁師が再会し、過去のことは水に流して友情を誓い合うシーンです。
7月には南フランスのフェスティバル、8月はベルギー・マルメディのフェスティバルにて、同じメンバーでほぼ全幕を上演するので楽しみです。

また、5月9日・11日はフォーレ《レクイエム》のバリトンソロを歌いました。
5月9日はリエージュから近い街、ビゼの教会で、


5月11日はベルギーのドイツ語圏、ユーペンの教会での公演でした。


フォーレのレクイエムは、数あるレクイエムの中でも一番好きな曲で、バリトンソロを務められてとても嬉しかったです。
特にビザでの公演は、レクイエムの演奏開始が21時過ぎだったこともあり、教会のステンドグラスから差し込む光が徐々に陰っていく光景が印象的でした。
自分の歌った「Libera me」でのソロの模様をお届けします。
是非お聴きください。
https://x.com/yutakimkim810/status/1921641335703887902?s=46&t=lp2iioeg2IBjNtydIEdCeg

そして、5月14日から18日は「ナミュール室内合唱団」のメンデルスゾーン「ワルプルギスの最初の夜」のプロジェクトに参加しました。
ナミュール室内合唱団のコンサートにメンバーとして出演するのは昨年10月のベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」、今年2月のマーラー「復活」のプロジェクトに引き続き三回目です。

今回の日程は
5/14: ベルギー・ナミュールでリハーサル
5/15:パリでリハーサル
5/16:パリでリハーサル
5/17:ベルギー・ナミュールでコンサート
5/18:フランス・トゥルコアンでコンサート
というハードなスケジュールでした。

今回共演したオーケストラ「オケ、レ・ザンバサドゥール~ラ・グランド・エキュリ」がパリを中心に活動しているため、リハーサルは運良くパリで行われました。(自分は今回が初パリでした!)

初めてのパリ北駅に興奮し、



セーヌ川沿いの特徴的な建物、「ラ・セーヌ・ミュージカル」で充実したリハーサルが行われ、


リハーサルの合間にはラ・セーヌ・ミュージカル内のレストランで、セーヌ川に臨んだテラスで美味しいランチを食べるという良い時間を過ごしました。

今回のプログラムは前半が有名なメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、後半が自分たちが参加する「ワルプルギスの最初の夜」というオール・メンデルスゾーンプログラムで、特にワルプルギスの方は初めて聴く曲でしたが、濃密な素晴らしい音楽でした。

ナミュールの方はグラン・マネージュというモダンなホールで、舞台後ろには月が投射されていました。

トゥルコアンはレーモン・ドゥヴォス市立劇場という歴史を感じさせるホールでした。

ナミュールでのコンサートの写真には自分もバッチリ写っています。

このワルプルギスのプロジェクトは来月にスイス・ジュネーブでのコンサートが予定されています。
ジュネーブも初で、コンサート前日入りなので観光も楽しみたいです。

最近は自分の住んでいる街、リエージュにトラム(路面電車)が走り始めました。


10年近く工事をしてて、待ちに待った運行開始とのことです。
リエージュの駅やオペラ劇場にグッとアクセスがしやすくなりました。


それでは次回もどうぞお楽しみに!

東京文化 L木村

「子どもの未来応援職業体験フェア」レポート

皆さん、こんにちは。

6R1Z 東京文化ライオンズクラブのL磯崎一洋です。“マジシャンの瞬時”としてご存じの方の方が多いかもしれません。

さて、2025年4月2日、東京都立産業貿易センター浜松町館にて開催された「子どもの未来応援職業体験フェア」に、私もアーティストの一人として参加してまいりました!

本イベントは、私も出向している330-A地区の「子どもの未来応援委員会」が中心となって企画・運営したもので、児童養護施設で生活する子どもたちを対象に、さまざまな職業を“体験”できる貴重な機会を提供するものです。

なぜ児童養護施設の子どもたちに向けて開催するのか?


その背景には、18歳で施設を離れる際に、社会との接点や職業選択の幅が非常に限られてしまうという現実があります。

「少しでも多くの選択肢を知ってもらいたい」「自分の未来を自分で選ぶ力を持ってほしい」——そんな想いから、このフェアが生まれました。

当日はなんと500名を超える参加者が集まり、会場は大盛況!


約30の職業体験ブースが設けられ、目を輝かせながら職業に触れる子どもたちの姿が印象的でした。

私は文化ライオンズクラブ内の“UberArts委員会”の一員として、「マジシャン」としてイベントに参加。


その場では「挑戦し続けることが未来につながる」というテーマを込めたパフォーマンスを披露しました。

魔法のような現象に驚きながらも真剣に話を聞く子どもたちの表情がとても印象的で、「楽しかった!」「こんな仕事もあるんだ!」という感想をたくさんいただきました。

この体験が、子どもたちの心に残り、未来を明るく照らすきっかけになれば、これ以上嬉しいことはありません。

改めまして、本イベントの開催にご尽力いただいた関係者の皆さま、そしてご支援くださった多くの方々に心より感謝申し上げます。


今後もUberArts委員会のメンバーとして、子どもたちの夢を応援する活動を続けてまいりますので、引き続きのご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします!

L磯崎一洋(瞬時)

東海道コスプレ歴史ごみひろい

お世話になります!ヒストリンク・歴史を楽しむ会グループの齊藤です。


東海道コスプレ歴史ごみひろい

と題して、4月から10月にかけて、主に東海道沿線の自治体で、コスプレしつつ史跡巡りをしながらゴミを拾う企画を行います。


■展開する地域
東海道沿いの、東京、静岡、愛知、京都、大阪など各地域

コスプレ歴史ごみひろいへの参加をきっかけとして、それぞれの土地で「学生×社会人」がコラボした 社会貢献とエンタメの融合アクティビティが盛んになるよう、知識と技術の相互交流の実現をお手伝いしていきたいです。
 開催構想地=名古屋市、浜松市、沼津市、静岡市、品川区、大阪市、京都市、横須賀市etcで25年4月から10月まで毎月1ー2回前後開催
(大阪・関西万博は4月13日~10月13日開催)  


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https://team.expo2025.or.jp/ja/challenge/C10496
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4月開催の2回は参加者募集中です。お気軽にお越しくださいませ♪

☆4月5日名古屋編の詳細・申込
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東海道53次+αコスプレ歴史ごみひろいーはじまりの名古屋編ー@名古屋城・西之丸エリア周辺
https://peatix.com/event/4345927
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☆4月12日汐留編の詳細・申込
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東海道53次+αコスプレ歴史ごみひろいー汐留編ー
https://peatix.com/event/4352476
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【白耳義(べるぎー)物語 その7】

東京文化LCのL木村です。

この1ヶ月はいくつかのコンサートに出演しました。
まずはリエージュフィルハーモニーのマーラー作曲「交響曲第2番”復活”」に合唱として出演しました。


この曲は全5楽章で、大編成のオーケストラに第4楽章にはアルト歌手のソロ、第5楽章にはソプラノ歌手・アルト歌手のソロに加えて合唱を伴うスケールの大きな作品です。

リハーサルは自分の住んでいるリエージュから電車で50分ほどのナミュールで行われました。

本番は三日間あり、一日目はナミュール、二・三日間目はリエージュでの公演です。
初日のリハーサル会場はナミュールの実際のコンサートホールでした。

そしてリハーサル二日目はオーケストラ合わせで、こちらはリエージュフィルハーモニーのホールで行われました。
ステージから客席を見るのは今回で二回目ですが、やはり圧倒されます。

本番は三公演とも満席で、出演者なのでステージの上という特等席でオーケストラが聴けるのはとても楽しかったです。
こちらはナミュールの公演の時の写真です

また、リエージュフィルハーモニーのホールの外観も載せておきます。

この間は毎月第三日曜日に行われている「アペリティフ・コンサート」に出演しました。


こちらは色々なアーティストの演奏を楽しむことができ、終演後にはお客様にお酒が振る舞われます。
今回はビゼー作曲のオペラ「真珠採り」のアリアや、日本歌曲の瀧廉太郎作曲「荒城の月」、小林秀雄作曲「落葉松」を歌いました。
日本歌曲はやはり歌詞が分かった方が良いだろうと思い、自分でフランス語版の対訳を作成し、司会の方に読んでもらいました。
終演後、「落葉松がとても好きだった」、「訳があったから分かりやすかった」と色んな方に話しかけていただき、日本の歌の魅力をお伝えできたようで嬉しかったです。


来月はこのアペリティフ・コンサートにこの夏にフランスの音楽祭で「真珠採り」を歌うメンバーで出演する予定です。

そしてこのメルマガを書いている日のちょうど前日は音楽院の声楽科のコンサートでした。
スペイン人の美声のソプラノの友人と、ヴェルディ作曲の「椿姫」の二重唱を歌いました。


こちらに抜粋した演奏をあげていますので、よければ是非お聴きください。
https://x.com/yutakimkim810/status/1902491179142488113?s=46&t=lp2iioeg2IBjNtydIEdCeg

この間、リエージュのオペラ座に勤めている歌手の方に声を聴いていただく機会があり、気に入っていただけたようで、今度オペラ座の合唱指揮者の方とのオーディションを設けていただけるそうです。
上手くいけばまた仕事に繋がるかもしれません。
どんどん色んな場で挑戦していきたいと思います。
次回もどうぞお楽しみに!

p.s.
ベルギーといえばやはりビールとフリット(フライドポテト)!
マーラーのリハーサルの後、これらでエネルギーを補給しました。

NYまち歩き紀行「ようこそタイムズスクエアへ 夢が輝き、財布が泣く場所」

初めてニューヨークの地を踏んだとき、まず最初に訪れたいと思った場所がありました。
それが、世界的に有名なタイムズスクエアです。

そのネオン輝く街に足を踏み入れた瞬間、私は圧倒されました。巨大な電子広告が眩しく光り、人々の活気があふれ、街全体が電流のようなエネルギーに包まれている。 ここが、まさに世界の中心なのだと実感しました。

しかし、私は早速初心者ならではのミスを犯してしまいます。

それは、路上の売店でコカ・コーラを購入したことでした。

そのお値段、なんと4ドル。

日本なら150円程度で手に入るものが、この街では600円!何倍もの価格です。

財布には痛手でしたが、私は思わず笑ってしまいました。「ああ、これがニューヨークなのだ」と。

ここは夢が生まれるコンクリートジャングルであり、同時に財布が厳しく試される街でもあるのです。まさに、ニューヨーク流の洗礼を受けた瞬間でした。

しかし、タイムズスクエアは単に高額なコーラや華やかな広告に満ちた場所ではありません。
ここは世界の交差点とも呼ばれる、地球上のさまざまな文化が集う特別な空間。


ウォーカブルな都市(歩きやすい街づくり)に関心を持つ私にとって、この場所の仕組みを実際に見ることは重要でした。


溢れかえる歩行者、人混みの中で交錯する観光客や通勤者、街角でパフォーマンスをするアーティストたち。一見すると混沌としているようですが、そこには計算された都市デザインの妙がありました。

そんな景色の中で、ふと目に入ったのがダフィー神父の像です。フランシス・P・ダフィー――第一次世界大戦で負傷兵を救助し、米陸軍史上最多の勲章を受けた聖職者。彼は今、目の前に広がるこの光景を見て何を思うのでしょうか?

尽きることのない消費社会の象徴としてのタイムズスクエアに驚くでしょうか?

それとも、ここに集う多様な人々の姿を見て、夢と自由が交差する街の美しさを感じるでしょうか?

そんなことを考えていたとき、ふと耳に入ってきたのは「Empire State of Mind」。




この曲です。ニューヨークではどんなことでも可能に思えてしまう、まるで魔法のような楽曲。この音楽が流れていると、自分もこの街で何かを成し遂げられるのではないかと錯覚してしまうほどです。

…待てよ、もしかして私、ラッパーになれるのでは?

そうだ、挑戦するしかない。

「In New York, concrete jungle where dreams are made of…」

日の丸を背負って頑張るしかない!!!

L一ノ瀬

アートのことならなんでもおまかせ🎵
合同会社アート・カルチャー・カンパニー
https://www.artculture.company/