NYまち歩き紀行「ようこそタイムズスクエアへ 夢が輝き、財布が泣く場所」

初めてニューヨークの地を踏んだとき、まず最初に訪れたいと思った場所がありました。
それが、世界的に有名なタイムズスクエアです。

そのネオン輝く街に足を踏み入れた瞬間、私は圧倒されました。巨大な電子広告が眩しく光り、人々の活気があふれ、街全体が電流のようなエネルギーに包まれている。 ここが、まさに世界の中心なのだと実感しました。

しかし、私は早速初心者ならではのミスを犯してしまいます。

それは、路上の売店でコカ・コーラを購入したことでした。

そのお値段、なんと4ドル。

日本なら150円程度で手に入るものが、この街では600円!何倍もの価格です。

財布には痛手でしたが、私は思わず笑ってしまいました。「ああ、これがニューヨークなのだ」と。

ここは夢が生まれるコンクリートジャングルであり、同時に財布が厳しく試される街でもあるのです。まさに、ニューヨーク流の洗礼を受けた瞬間でした。

しかし、タイムズスクエアは単に高額なコーラや華やかな広告に満ちた場所ではありません。
ここは世界の交差点とも呼ばれる、地球上のさまざまな文化が集う特別な空間。


ウォーカブルな都市(歩きやすい街づくり)に関心を持つ私にとって、この場所の仕組みを実際に見ることは重要でした。


溢れかえる歩行者、人混みの中で交錯する観光客や通勤者、街角でパフォーマンスをするアーティストたち。一見すると混沌としているようですが、そこには計算された都市デザインの妙がありました。

そんな景色の中で、ふと目に入ったのがダフィー神父の像です。フランシス・P・ダフィー――第一次世界大戦で負傷兵を救助し、米陸軍史上最多の勲章を受けた聖職者。彼は今、目の前に広がるこの光景を見て何を思うのでしょうか?

尽きることのない消費社会の象徴としてのタイムズスクエアに驚くでしょうか?

それとも、ここに集う多様な人々の姿を見て、夢と自由が交差する街の美しさを感じるでしょうか?

そんなことを考えていたとき、ふと耳に入ってきたのは「Empire State of Mind」。




この曲です。ニューヨークではどんなことでも可能に思えてしまう、まるで魔法のような楽曲。この音楽が流れていると、自分もこの街で何かを成し遂げられるのではないかと錯覚してしまうほどです。

…待てよ、もしかして私、ラッパーになれるのでは?

そうだ、挑戦するしかない。

「In New York, concrete jungle where dreams are made of…」

日の丸を背負って頑張るしかない!!!

L一ノ瀬

アートのことならなんでもおまかせ🎵
合同会社アート・カルチャー・カンパニー
https://www.artculture.company/

歩いて超お得!ueno杜まちふらりを知ってますか?

上野の「杜」と「まち」を巡ってお得なスタンプラリー「ueno杜まちふらりデジタルスタンプラリー」をご存知でしょうか?上野エリア全体を舞台に多彩なイベントの把握ができる上に、年間を通じお得に遊べるクーポンもセットでついてくるお得なアプリです。

ueno杜まちふらりデジタルスタンプラリー
https://ueno-morimachi.jp/

参加方法は簡単。専用アプリ「furari」をダウンロードし、上野のラリーイベントに参加するボタンを押すだけ。これだけで上野の名店のお得なクーポンが使えるようになります。実際にダウンロードして試してみてください!

参加するだけで毎月更新されるデジタルクーポンも利用可能となり、対象店舗や施設でお得なサービスを受けられます。物は試し!ひとまずやってみたほうがわかりやすいのでぜひ!!

クーポン使用が可能な参加店舗
https://ueno-morimachi.jp/coupon

実際、2024年には10を超えるイベントの開催と合わせてスタンプラリーが開催されました。上野でイベントが開催している状況もクーポンもゲットできるのでまさに一石二鳥のアプリです!

2024年5月 上野ミュージアムウィーク2024~国際博物館の日~
2024年7月 うえの夏まつりクイズスタンプラリー
2024年8月 ウエノデ.パンダビアフェスタ2024「シャンシャンに乾杯!スタンプラリー」
2024年9月『奥上野』俳句ハイキング 2024秋
2024年9月ウエノデ.パンダ中秋節2024スタンプラリー
2024年10月 シタマチ.ハロウィン2024スタンプラリー
2024年10月 『Peace of Light(ピースオブライト)』スタンプラリー
2024年10月 秋の上野をめぐる8日間 上野広小路化社会実験
2024年12月 UENOクリスマスマーケットスタンプラリー
2025年1月 必勝合格祈願デジタルスタンプラリー
2025年1月 ウエノデ.パンダ春節祭2025
2025年2月 梅まち湯島さんぽ
2025年2月 学問のみち合格祈願デジタルスタンプラリー
2025年2月桜開花予想クイズ

春夏秋冬、年間を通じ開催される上野のイベントもこれで網羅できます!

実際にスタンプラリーをやってみると、単なるスタンプ集めだけではなく、上野を深く知ることのできるクイズや面白いアイテム、超豪華な景品などが当たる特典もあり、飽きずに楽しめます。

現在行われている桜開花予想クイズは超オススメです!

上野の基準木であるソメイヨシノの開花日を当てるクイズです。例年の開花日からぜひ予想してみてください。

上野界隈の名店で使える3000円の共通商品券を100名の方にプレゼントされます!!!

美味しい鰻や焼肉、洋食からレディース服、甘味まで上野の魅力を余すところなく体験することができちゃいます!!!

このスタンプラリーは、上野の「杜」に集まる博物館や美術館、動物園などの文化施設と、江戸時代から続く老舗やアメ横の活気ある商店街といった「まち」を結びつけ、上野エリア全体の魅力を改めて体験してもらうことを目的としています。

季節ごとのイベントを通じて、上野の新たな一面を発見し、スタンプを集めながら特典も手に入れ上野を縦横無尽にご堪能ください!

さあ、スマートフォンを手に、「ueno杜まちふらりデジタルスタンプラリー」で上野を冒険しませんか?友だちを誘って、素敵なウォーカブルな出会いと発見が、あなたを待っています!🌸

東京文化LC メルマガデスク

叩いて!弾んで!マジックも!ジャグリトミック教室開催報告

こんにちは。

東京文化LCのL瞬時(磯崎 一洋)です。

先日、「ジャグリトミック教室」と題しまして、ジャグリングとリトミックを融合させた新しい文化体験イベントを第一亀戸小学校で開催いたしました。

このイベントは、文化LCのメンバーで構成されている「困窮者支援委員会」による企画で、
メンバーである竹村Lと私L瞬時が、子どもたちの表現力を広げることを目的に行いました。

当日は、子どもたちを中心に約30名ほどが参加し、活気に満ち溢れていました。

リトミックの時間では、音楽に合わせて体を動かすことで、子どもたちの創造性を刺激しました。


リズムに合わせて手を叩いたり、体を揺らしたり、ジャンプしたり…

子どもたちは音楽を全身で感じ、自由に表現していました。

中には、音楽に合わせて即興でダンスを始める子もおり、その豊かな表現力に驚かされました。

ジャグリングのボールを投げるテクニックを教える際には、子どもたちは目を輝かせ、真剣な表情で挑戦していました。


最初は戸惑っていた子も、徐々にコツを掴み、上達していく姿に、私たちも感動しました。

子どもたちだけでなく、付き添いの親御さんも積極的に参加されていたのが印象的でした。
親子で一緒にジャグリングに挑戦したり、音楽に合わせて体を動かしたり…

普段なかなか一緒に遊ぶ時間がない親子も、
このイベントを通じて、貴重な思い出を作ることができたのではないでしょうか。

参加者からは、

「健康的な時間の過ごし方ができて、参加して本当に良かったです。」

「子供が満足だったようで、家でずっとジャグリング練習をしたり、主人に指導をしていました。」

「新しい文化体験を通じて、地域の方々との交流が深まった」 など、多くの喜びの声をいただきました。

今回のイベントを通じて、文化活動が地域社会に貢献できる可能性を改めて感じることができました。

子どもたちは、ジャグリトミックを通じて、表現することの楽しさや、体を動かすことの気持ちよさを体験し、心身ともに成長できたように思います。

また、親御さんたちも、
子どもと一緒に楽しむことで、親子の絆を深めることができたのではないでしょうか。

今後も、このようなイベントを継続的に開催し、地域社会の活性化に貢献していきたいと考えております。

ライオンズクラブの皆様におかれましても、このようなアクティビティにご興味をお持ちでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。


共に地域社会を盛り上げていきましょう!

以上、
東京文化LCのL瞬時(磯崎 一洋)でした。

【白耳義(べるぎー)物語 その6】

東京文化LCのL木村です。


1ヶ月の音楽院の試験期間が終わり、ひとまずホッとしております。

自分の通っているリエージュのみならず、ブリュッセルなど他の音楽院も1月はちょうど試験期間で、習っている先生のご縁からブリュッセル王立音楽院の伴奏法の試験のお手伝いのため歌いに行ってきました。


ブリュッセルの音楽院も歴史を感じる趣のある建物でした。


ちなみに首都のブリュッセルには沢山の店があり、中にはおなじみのこんな洋服屋もあります。


店内のレイアウトも同じで、なんだか日本にいる気分になりました。

さて試験期間も終わってひと段落のため、一泊二日でオランダのデン・ハーグに行ってきました。


メインの目的はバッハ・コレギウム・ジャパンの海外ツアーを聴きに行くためです。

以前、リエージュでのコンサートを聴きにいらっしゃっていたオランダにお住まいの日本人の方と知り合いになり、今回お誘いを受けて伺いました。

リエージュからデン・ハーグまで電車で3時間半なので、小旅行にちょうどぴったりの距離です。

一日目はハーグ王立音楽院を見学させていただき、そして夜にバッハ・コレギウム・ジャパンのコンサートを聴きました。

デン・ハーグの音楽院の校舎はとても新しく近代的で、さすが中世西洋音楽やルネサンス音楽、バロック音楽などの古楽の盛んなオランダなだけあって、貴重な古楽器が置かれている部屋が多くありました。



夜のコンサートの会場はハーグの音楽院と同じ建物内にあり、こちらもとても綺麗なホールでした。


ヨーロッパでもよく知られているバッハ・コレギウム・ジャパンのコンサートのため、この後ホールは満席の大盛況となりました。


コンサートのメンバーには自分が藝大在学時代にお世話になった先輩方も多く参加されており、コンサート後には懐かしの皆様と再会できてとても良い時間でした。

二日目はデン・ハーグを観光しました。

オランダは自転車文化で、自転車のための道もしっかりと舗装されてなだらかなので、レンタルサイクルで街を巡りました。


まずはフェルメールの絵画、「真珠の耳飾りの少女」で有名なマウリッツハイス美術館に行きました。



建物自体が美しい作品のような素敵な美術館で、お目当てのフェルメールの絵画もしっかり見てきました。


その後はハーグ王立音楽院の学生のコンサートを聴いたり、スヘフェニンゲンという特徴的な名前の長い砂浜のあるリゾート地を見たりとデン・ハーグを満喫できました。



ちなみにデン・ハーグは中華街があり、美味しい中華料理店も多く、最近アジア料理を欲していたので迷わず夜ご飯の場所に選びました。



帰り際のデン・ハーグの街並みと夕焼けは絵本のような景色でした。

オランダはベルギーの隣の国で行きやすく、そして魅力に溢れていました。

今度はアムステルダムにも行ってみたいです。


音楽院は後期もスタートしたので、今回の旅行をエネルギーにまた頑張ります。

次回もどうぞお楽しみに!

L木村
声楽家

NYまち歩き紀行「夢集うまちを照らす自由の女神」

気分はすっかりニューヨーカーのL一ノ瀬です!今回は、誰もが知っている自由の女神について紹介いたします。NYに自由の女神があることは知っていたのですが、実際に近くで見に行くとなると一苦労もふた苦労もいるんですね!

ニューヨークのシンボルといえば、自由の女神を思い浮かべる方が多いでしょう。この壮大な銅像は、アメリカ合衆国の自由と希望を象徴する存在であり、世界中の人々にインスピレーションを与えています。今回は、この自由の女神にまつわる歴史、訪れるためのちょっとした冒険、そして自由の女神美術館の魅力についてお話しします!

自由の女神の歴史

自由の女神は1886年にフランスからアメリカへの贈り物として設置されました。この像は、フランスとアメリカの友情を記念し、独立100周年を祝う象徴としてデザインされました。フランスの彫刻家フレデリック・オーギュスト・バルトルディが設計を手がけ、内部の鉄骨構造はエッフェル塔で知られるギュスターヴ・エッフェルが設計しました。その姿は、右手に掲げたたいまつと左手に抱えた独立宣言の銘板によって自由と平等の理想を表しています。

自由の女神が歴史的にどのようにNYに送られ、どのように製造されたのか勉強になりました

等身大の足!

自由の女神を見に行く冒険

自由の女神がそびえ立つリバティ島へ行くのは、単なる観光以上の体験です。まず、マンハッタンのバッテリーパークから船に乗る必要がありますが、その前に空港並み—いや、それ以上の厳しいセキュリティチェックを通過しなければなりません。私もファスナーが付いた上着を脱がされ、穴あきのセーターが丸出しになり赤っ恥をかきました。皆さんはぜひ穴の空いていないインナーを着ることをお勧めします。まるで海外旅行に出発するかのような厳重さに驚かされますが、それもこの特別な旅を一層印象深いものにしてくれます。

自由の女神行きの始発船に並びました。多くの人が並んでいました。

船に乗り込み、ハドソン川を進むと徐々に自由の女神がその全貌を現します。その光景は、写真や映画で何度も見たことがあるはずなのに、実際に目の当たりにするとその迫力に圧倒されます。青空を背景に輝く自由の女神を見ていると、アメリカという国の偉大さや、その歴史の重みを感じずにはいられません。

自由の女神美術館の魅力

リバティ島には自由の女神美術館があり、この象徴的な像に関する深い知識を得ることができます。美術館では、自由の女神の設計過程や建造の背景にまつわる展示が充実しており、フランスとアメリカの協力によってどのようにこの壮大なプロジェクトが実現したのかを学ぶことができます。

ニューヨーカーの精神

自由の女神とその美術館を訪れた後、感じたことがあります。この街には、さまざまな背景を持つ人々が集まり、それぞれの夢を追いかけながら、力強く生きています。彼らの原動力となっているのは、自由を求める情熱と不屈の精神です。「ニューヨーカーに不可能はない」という言葉が生まれる理由を自然と肌で感じられた気がします。

自由の女神はただの観光名所ではありません。その存在自体が、人々に希望と勇気を与え、挑戦し続ける力を思い出させてくれるものです。ニューヨークを訪れる際は、この象徴的なスポットで、アメリカの歴史と未来を感じる旅に出かけてみてはいかがでしょうか?

自由の女神の後ろ姿を見ることはあまりないですね

L一ノ瀬

上野の杜ブログ「冬の寒さの中でうっとり。美しく咲く上野東照宮の牡丹たち」

冬の澄んだ空気の中、上野東照宮ぼたん苑で開催される「冬ぼたん」は、毎年多くの人々を魅了しています。2025年の開催期間は、1月1日(水)から2月24日(月)までとなっており、関東最大級の規模を誇る40品種160株の冬咲きぼたんが、訪れる人々を迎えます。

入り口はこちら。参道の門付近にあります。

牡丹は、その豪華な花姿から「百花の王」と称され、古くから人々に愛されてきました。花径は10~20cmにもなり、花弁が幾重にも重なり合う大輪の花は、見る者を圧倒します。花色も赤、白、ピンク、黄、紫など多彩で、その華やかさは一見の価値があります。

冬ぼたんの特徴は、霜よけのための藁囲い「わらぼっち」とともに展示される点です。この藁囲いに包まれた牡丹の姿は、冬の風物詩として親しまれています。また、苑内では冬の七草などの新春を告げる草花も展示され、冬の庭園に彩りを添えています。

やはり注目すべきは、色とりどりの牡丹たち。ふっさりとうっすらとしていて、それでいて気品が漂う花弁が特徴的です。雪が降っていたらまた白銀の世界に鮮やかなアクセントを加えるのでしょう。

上野東照宮ぼたん苑の開苑時間は、午前9時30分から午後4時30分まで(入苑締切)となっており、入苑料は大人(中学生以上)1,000円、団体(15名以上)800円、小学生以下は無料です。

冬ぼたんを堪能した後は、ぜひ隣接する上野東照宮に足を運び、お参りをしてからお帰りください。歴史ある金ピカの社殿で今年の運気も爆上がりすること間違いなし!

冬のひととき、上野東照宮ぼたん苑で美しい冬ぼたんと新春の花々を愛で、心豊かな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。


東京文化LCメルマガデスク

上野公園・駅伝記念碑で二宮金次郎ラン!!!


大変お世話になっております^_^


ヒストリンク(https://histlink.net/)の齊藤でございます。1月13日に二宮金次郎ランという企画を、花のお江戸の上野公園で初めて行いました!

徳川家を楽しむ会、日光エリアで地域振興を手掛けるモグローカル(https://mogulocal.com/)で行いました💨

二宮金次郎へのリスペクトを持ち、背中に背負い物を乗せて(あるいは抱えながら?)走る企画😸6人が集まり、上野公園で楽しく走りました🍓


バトンを薪🪵で代用するなど、駅伝スタイルでも行いました^_^

二宮金次郎像は、かつては学校の玄関先や庭に多数設置され「勤勉の象徴」のようなイメージも強いです^_^


それだけでなく、金次郎は努力をしたことで藩財政の立て直しを行い、地元の小田原藩だけでなく栃木の今市(日光市)や真岡にも足跡を残しています!

二宮金次郎ランにより、金次郎、ひいては地域の歴史に関心を持つ入口が広がればと✨

次回は2月2日11時より約1時間半、実施予定です⭐️動きやすい格好で、上野公園の西郷隆盛像前にご集合ください🪵🙂

ご興味ある方はご参加大歓迎!定員などは特に設けませんが、集計などのためできるだけ、
worldwithhistlink@histlink.net
まで開催までにご一報いただけましたら幸いです✨

ヒストリンク(https://histlink.net/) 齊藤

【白耳義(べるぎー)物語 その5】

東京文化LCのL木村です。


1月は音楽院の試験期間真っ只中です。
フランス語の筆記による音楽史の試験、比較芸術史のフランス語での口頭試問、副科のピアノの試験、また音楽院とは別に通っている語学学校のフランス語の筆記、リスニング、会話の試験などなど…。

これらの試験はすでに受け、残すところは重要な声楽の実技試験のみとなりました。

学科の方は音楽史にしても、比較芸術史にしても、まず「フランス語で」という前提があるので、フランス語で作曲家の生涯や作品の解説を覚えた上で、フランス語で書いたり喋ったりするというのが何よりもハードルが高く、クリスマスからお正月に掛けての2週間の休暇中は常に頭の片隅に1月には試験が…という意識がありました。

特に大変なのは音楽史で、この前提条件に加えて範囲も20世紀の音楽史という、普段はモーツァルトやベートーヴェン、それからオペラではヴェルディやプッチーニなどの音楽に親しんでいる自分にとって、オリヴィエ・メシアンやブーレーズ、クセナキス、「4分33秒」という無音の作品で有名なジョン・ケージなど、名前は知っているけど作品は演奏したことがないし、ましてほぼ聴いてこなかった作曲家のオンパレードで、これが更に難易度に拍車を掛けていました。

まずは日本語の文献やらYouTubeでの解説動画を見たりして歴史としてのストーリーを把握し、それからフランス語のテキストと照らし合わせながら覚えていく、という方法で勉強しました。

結果的に普段自分が慣れ親しんでいる音楽とは違う時代の作曲家を開拓でき、20世紀の音楽ということで、今自分の生きている時代に直結した音楽の流れを勉強できて面白かったです。
特に音楽史のテストのリスニング問題でも取り上げられたフランスの作曲家のメシアンによる「世の終わりのための四重奏曲」は第二次世界大戦下にメシアンが捕虜として過ごした収容所で作曲、初演されたという話も含め、とても胸を打つ作品です。

YouTubeのリンクを貼っておきますので、ぜひお聴きください。
https://youtu.be/QAQmZvxVffY?si=wRuB_91ZMQt9cPMO

比較芸術史の方もシェイクスピアの舞台作品に加えて、イタリア未来派、ダダイズム、シュルレアリズム、そしてアンディ・ウォーホルなどが題材で、これから美術館に足を運んだ時の見方が変わるだろうなと思う内容でした。

さて、そんな試験のことが頭の片隅にあったクリスマス〜お正月のバカンス期間ですが、なるべく頭の隅の隅にその考えを追いやって、楽しい時間を過ごしたりもしました。
カテドラルに友人のフランス人のテノール歌手のコンサートを聴きに行ったり、

色んな友達の家のご飯に招かれたり、

大晦日は幕間にシャンパン付きのオペレッタを観に行ったりしました。

このところクスクスを食べる機会がよくあり、チュニジア人のピアニストの友達がチュニジア風のクスクスを、


アルジェリア人のソプラノ歌手の友達がアルジェリア風のクスクスを

作ってくれたりと、食べる度にその奥深さに思わず唸ってしまう料理です。
ヨーロッパは外食は高いので、クリスマスには自分も家に友達を招いてビーフシチューを作ったり、

大晦日には日本から持ってきていた蕎麦で年越し蕎麦を作ったりしました。

1月末は音楽院の声楽の試験があるのでその準備をしつつ、2月には外部でのオペラのオーディションがあったりと、どんどんチャレンジしていく月になりそうです。


次回もどうぞお楽しみに!

L木村雄太

上野の杜ブログ「新年はトーハクでヘビパワー!!!」

あけましておめでとうございます!旧年は大変お世話になりました!

さて新年早々、ここ上野では巳年にふさわしいイベントが東京国立博物館で行われています!その展示の模様をご紹介いたします!

東京国立博物館では、令和7年(2025)の干支・巳年(ヘビ年)を祝して、「博物館に初もうで―ヘビ~なパワ~を巳(み)たいの蛇(じゃ)!―」が1月2日から1月26日まで開催されます。

華やかな生花がお出迎えしてくれます!

古来、ヘビは大きな口やうねる動き、脱皮を繰り返す生態などから不思議な力をもつ存在として捉えられ、多くの神話や伝説、宗教、美術に登場してきました。とりわけ日本においては、豊穣をもたらす水神や財を司る弁才天の使いとされ、そのフォルムの美しさも相まって絵画や工芸、彫刻など多様な作品のモチーフとされており、畏怖と共に縁起の良いものとして扱われてきました。

 第一会場
第二会場

本特集では「シンボルとしてのヘビ」「ヘビのかたち」「ヘビと祈り」「物語のなかのヘビ」といったテーマで、古今東西の作品を紹介します。アンコール時代のナーガ上のブッダ坐像や台湾パイワン族の祖霊像、自在蛇置物など、ヘビをめぐる信仰や文化を物語る貴重な資料が一堂が豪華に集結しております。早速その一部を写真と共にご紹介いたします!

中でも、私としておすすめなのがこの作品です。

下から覗きましたら、すごい迫力です!蛇に睨まれたように縮こまりました!

そして、こちらの弁財天坐像です。ふくよかな顔立ちに癒されます。頭の上に宇賀神がいらっしゃいますが、これは宇賀神の最古の作例とのことで大変貴重なものでもあります。

不忍池にも辯天堂がありますので、ぜひお帰りの際はこちらにもお立ち寄りください!

人間の想像力を掻き立ててきたヘビの多彩な魅力を感じながら、新年の訪れを祝う特別な機会となります。

会場では展示品リストや関連リーフレットも用意されており、ヘビがもたらすパワーを存分に楽しめる内容です。新年の幕開けを、ミステリアスかつ奥深いヘビの世界とともに過ごしてみてはいかがでしょうか。

おまけ…

毎年恒例、国宝・長谷川等伯の松林図屏風も隣の展示室にて展示されております。合わせてぜひご覧ください!

白梅太鼓の演奏も行われてました!

本年もよろしくお願いします。

東京文化LCメルマガ デスク

初ニューヨークに行ってきました!

東京文化LCのL一ノ瀬です。

現在NYのチェルシー地区にあるギャラリーの立ち上げを行っており、昨年末にNYに行ってまいりました。1月末オープンですので、NYにいらっしゃるライオンの方はぜひご連絡をください。

初めて参りましたNYの感想ですが、まぁ、とにかく規模がデカい!

ほんとにデカい!

終始その大きさに驚き続ける毎日でした。

浪人時代から憧れ続けてきたNY!まさにアメリカ文化の中心地!世界の政治、経済、文化、芸術の中心地でもあります。

私事で恐縮ですが、私の人格はほぼこの国の1940~1960年代の映画で作られていると言っても過言ではありません!

『三十四丁目の奇蹟』、『踊る大紐育』、『ウエスト・サイド物語』、『真夜中のカーボーイ』、『十二人の怒れる男』そして『ティファニーで朝食を』の舞台がここにあります!

オードリーヘプバーンが飛び出てきてもおかしくない!?
これが!100万ドルの夜景!『踊る大紐育』ではエンパイアーステートからの眺めでしたが、こちらはロックフェラーセンターからの眺めです

なんと言っても、一番はとにかく、フランク・キャプラ!

私の青春時代は彼とともにありました。

『素晴らしき哉、人生!』は座右の映画です。ニューヨーク州の架空の町が舞台とはいえ、ニューヨークの温かいコミュニティが描かれるクリスマス映画の超定番でもあります。その地にこの時期に訪れられたことは、本当にありがたいです。

小中学校の頃に教科書で見た数々の場所、あの頃は自分とは縁の遠い世界だと思っておりましたが、こうしてご縁をいただき訪れることができました。おかげさまで前よりちょっと世界の出来事が身近に感じられるようになりました。

自由の女神、国連、ブロードウェイミュージカルとテレビの先の世界を目の前に見てまいりました!

まちの至る所にミュージカルの広告が映されています
初ミュージカルは『CHICAGO』。僭越ながら、ミュージカルが私の身体の一部になった気がしました!
ミュージカルの後は、ブロードウェイにあるギャラガー!憧れのニューヨーカーの生活を一瞬ですが、追体験しました!

昼夜眠らずに変革を続けるこのまちの怒涛のエネルギーに圧倒されながら、片隅に残る古き良きアメリカのミッドセンチュリーな部分を垣間見つつ、キャプラが描いたヒューマニズムの精神やアメリカのモノの考え方などの多くを学べた気がします。

国連。教科書で見た景色がそこにありました。日夜、職員の方が汗水を流されていることも勉強になりました。

高校生の頃にテレビで見た衝撃のシーンは今も記憶に残っています。その地を訪れ祈りを捧げてきました。

ジョン・レノンのイマジンが本当に身近に感じられました。

人種、宗教の垣根を越え、心の底からすべてのいきとしいけるものが幸せでありますように!みなさんがとってもホカホカな気持ちで、ハッピーな年始をお過ごしください!

!!!

L一ノ瀬

合同会社アートカルチャー・カンパニー
https://www.artculture.company/