上野恩賜公園開園150周年総合文化祭レポート

上野恩賜公園開園150周年総合文化祭を満喫!

ライオンズの皆様、上野公園が今年で150周年ということをご存知でしたでしょうか?

2023年10月19日~22日の間、上野恩賜公園で「上野恩賜公園開園150周年総合文化祭」が開催されました。聞くところによると4日間で約200万人が来場したそうです


上野恩賜公園開園150周年総合文化祭
https://www.tokyo-park.or.jp/uenopark150year/


私は21日(土)の午前に様子を見に行きました。まずは噴水前広場の特設ステージで開催されたオープニングイベント。上野公園のマスコットキャラクター「うえのん」をイメージしたうえのんダンスを見ました。地元の高校生たちによるオリジナルの作曲とダンスがお披露目されました

うえのんポーズをとる地元高校生のダンス部

公園内を散策しながら、様々なイベントを体験しました。会場は多くの外国人の方でも賑わい、上野にゆかりのある各団体がテント出店しておりました。

会場内テントの様子

外国の方も多く来場されてました

下町風俗資料館では、昔の上野公園界隈の写真が展示されていました。見たことのある写真だったのですが、大きく引き伸ばされてみる写真は新鮮で気づかなかったところがたくさんありました。等身大といいますか、大きさが変わると入ってくる情報量も異なりますね。

下町風俗資料館展示

上野公園内にある五條天神社様はお茶体験を開催していました。心を落ち着け自らを振り返る時間を持つことができました。

お茶と言われて、やり方がわからない部分もありましたが、アドバイスをいただきながら落ち着いてお茶を楽しめました。

五條天神社様ブースにてお茶を体験させていただきました

五條天神社様の天井の絵図も月に一度観覧できるということです。

上野動物園前の出張郵便局テント

上野動物園前ではパンダポストも”家族連れ”になっていました。

パンダポストも家族連れで楽しそうです

特に印象に残ったのは、森の中のツリークライミングです。そう、木登り!

注目を浴びるツリークライミング

最近の公園は規制が多いイメージだったのですが、このブースを見てびっくりしました。

安全に配慮した上で行っています

森といえば、やはり木登りというイメージがありますが、安全に配慮しつつ実現されているとことがとてもアートだと思いました。公園やまちが変わり続けていく様や子どもたちを、この大樹は温かい目で見てくれている、そんな気がしました。

子どもたちも楽しく、大声を出しながら木登りをしていました。

トーハクや科学博物館、横山大観記念館などの上野に関わる文化施設や多慶屋さん、小池屋さん、上野のれん会さん、キッチンカーの出店など上野に関わるまちの商店も多数出品されていました。

上野公園の真ん中に上野のそのものの縮図が出現したようでした。多くの人で賑わった、まさに芸術の秋真っ只中のイベントでした。


感想

上野恩賜公園は、東京を代表する公園であり、多くの人々に親しまれている。今回のイベントは、そんな上野恩賜公園の魅力を再発見できる機会となりました。上野公園の各文化施設とまちの名店が一挙に集まる贅沢なイベントでした

上野恩賜公園開園150周年総合文化祭
https://www.tokyo-park.or.jp/uenopark150year/

L一ノ瀬健太

日本にはこんな祭りがあったのか!?愛媛の秋を彩る「西条まつり」

西条祭りの名物「川入り」の様子

新鮮な驚きとともに!

どうもL一ノ瀬です。今月、家内の実家に帰省したのですが衝撃的な体験をしてきました。

日本には、こんなに素敵なお祭りがあるのかと!まさに新鮮な驚きでした!その際に体験した、ふたつのお祭りをレポートいたします。

まさに祭りは文化の縮図。感動体験が凝縮された時間を楽しみました。

さて、愛媛県の東予地方には、毎年秋に「西条まつり」と「新居浜太鼓祭り」という2つの大きな祭りが開催されます。どちらも国の重要無形民俗文化財に指定されており、全国的にも有名な祭りです。

今回は「西条まつり」の様子をレポートいたします。「新居浜太鼓祭り」は来月にレポートをお届けいたします。

西条祭り
http://www.saijomatsuri.jp/


愛媛・西条祭りの魅力を徹底解説!

西条祭りは、愛媛県西条市で行われる秋の伝統的な祭りです。五穀豊穣を神に感謝する神事で、伊曽乃神社、嘉母神社、石岡神社、飯積神社の4つの神社の例祭の総称です。

祭りの目玉は10月16日の「川入り」で、各だんじりが市内と伊曽乃神社の間を流れる加茂川河川敷に集合します。夕闇迫るなか神様の御神輿の渡御を見送ろうと、約80台余りのだんじりが土手にずらりと一列に並び提灯を灯す様は幻想的で壮観です。

「川入り」へ向かう神輿とだんじり

私は名前だけは聞いたことがあったのですが、恥ずかしながら今まで西条祭りを調べずこれまで生きて参りました。こちらのお祭り、本当に圧倒されました。

秋風とともに宵闇に灯される壮観な日本の美に心を打たれました。感動。。。!!!

まちなかを練り歩くだんじりの様子
徐々に暗くなっていく河川敷の様子
河川敷に向かうだんじりの様子

屋台(だんじり)の魅力

西条祭りの屋台は、高さ10メートル、重さ10トンにもなる巨大な木造建築物です。精巧な彫刻や装飾が施されており、その美しさに目を奪われます。

屋台は、市内20か所の地区ごとに制作され、それぞれに異なるテーマが設定されています。なかには、江戸時代から続く伝統的な屋台も多く、歴史を感じることができます。

広場で休憩するだんじり

なんといっても、一番の見どころは夜間の屋台のライトアップ。幻想的な光に照らされた屋台は、昼間とはまた違った魅力があります。

出店の様子。

出店も多数出品していて賑やかでした。サメ吊りくじ引き(リアルなサメの模型を釣竿で釣り上げ、中のくじを引くというもの)が賑わっていたのが印象的でした。

川入りに向け徐々に人が集まります

だんじりの練り歩きを近くで見てその威勢の良さにドキドキワクワクしました。迫力ある音と、華やかなその姿に、思わず見惚れるほどでした。はじめは遠くで見るつもりだったのですが、いてもたってもいられず、家内と娘をほおっぽり出して(反省)川べりまで迫って見てしまいました。

遠くから見る「川入り」の様子

祭りの見どころ「川入り」

西条祭りの見どころは、なんといっても「川入り」です!私はこれに心を奪われました!!!まさに全身が感動しました。

市内を流れる加茂川の河川敷に、武士の透かし彫りや金の刺繍などできらびやかに飾りつけられただんじり約80台が、かねや太鼓を打ちならしながら集まり…

日が沈んだ午後7時ごろ「よいやさ」という勇ましい掛け声にあわせ、だんじりが次々と川に入っていきます!!!

これは近くで見なければ、一生後悔する!!と私は走って河岸に向かいました!

この「川入り」は、神様の乗ったみこしをだんじりで取り囲み、帰りを遅らせようとするもので、祭りの終わりを惜しむ行事となっています。

こうした神様とともにあろうとする日本文化あり方に私はとても共感を覚えます。

土手に並ぶ夜間の屋台のライトアップもとても幻想的でした。本当に綺麗なんです。もう、最高。言葉じゃない。闇夜に浮かぶ屋台の姿は、まるで夢の中にいるような気分になりました。

そして、祭りに参加している地域の人々の熱気も、とても印象的でした。屋台を引く人たちの力強い姿や、沿道で祭りを楽しむ人たちの笑顔に、心が温まりました。

男女ともにお祭りの時はとても凛々しくかっこよく見えます。祭り、っていいですね。超楽しい!!!

今回撮影した「川入り」の映像
https://photos.app.goo.gl/NkQGS9FtahRsiowm9

コロナがあけ久々のお祭りだったとのことで、とてもタイミングが良かったです。ライオンズメンバーの皆様も機会があれば、ぜひ西条祭りを訪れてみてください。

日本が誇る秋祭りの魅力を、存分に味わうことができます。

西条祭り
http://www.saijomatsuri.jp/

来月は、新居浜太鼓祭りをお届けします

L一ノ瀬健太

【10月の例会訪問】つくばOAKライオンズクラブ・アート支部の皆様と意見交換

10月の例会では、美味しい秋の味覚を堪能しながらアートに関する意見交換をさせていただきました。つくばOAKライオンズクラブ・アート支部様からはピアニスト、サックス奏者、フラワーアーティスト、障害科学者など実に多彩な才能あるメンバーにご参加いただきました。

今では高級魚となってしまった秋刀魚。美味しくいただきました。

芸術の秋、味覚の秋を一挙に堪能できた素晴らしい夜でした。

東京文化LCでは引き続きアート関係に従事するライオンズメンバーの皆様との交流を行ってまいります。

Mature紀行③バルビゾン村

パリから南へ約60キロ、美しい田園風景を抜けていき広大な農地にやってきました。だれもが見たことのあるような情緒あふれる農場です。ノスタルジアを感じているうちに左にかけてあるモザイク画を見るとその情感はそこはかとなく膨らんで行くのではないでしょうか。

■ミレー『晩鐘』の農地

19世紀のフランスの風景画家グループがこの村に集い活動をしていたため彼らは”バルビゾン派”と呼ばれていました。この時代、チューブ絵具の発明により戸外での自由な写実ができるようになり芸術家たちはたちはこの村の美しい自然の中で写生をはじめました。

この村では画家ミレーのアトリエ謙住居が有名ですのでさっそく訪れてみましたが、敷地内には誰もおらずお休みかとおもったところ、ミレー―の子孫であるという管理人さんがちょうどお昼休みから戻ってきて鍵をあけてくれました。故に流れとしては私とガイドさん2人でアトリエを独占できるという幸福な時間を過ごすことができました。ここにはデッサン画が残されており『晩鐘』『落穂ひろい』にさしで対面することができました。

■ミレーのアトリエ(筆者)

中学時代に初めてミレーの絵画を見てコピーを部屋に飾っていた私にとっては感無量、予想だにしなかった展開でした。田園風景がとても寂しく、地平線がとても遠く、この農地は彼らにとっては途方もなくひろく過酷であったであろうと。モノクロ写実のすごみにくわえ、『落穂広い』の下にある木靴が物語ります。硬くて、重くてこれでは足の皮膚は固くなりマヒしていたに違いありません。たくましく生きる農民に宗教的意味合いを持たせた、崇高さを表現したと言います。アトリエを見ていくうちにさらに感動したのはゴッホのコメント。ゴッホはミレーを尊敬し、複製を手に入れ何度も模写することによって自身の画家としての境地を切り開いていったそうです。パンフに記載の英語では”For me,it is Millet, the essentially modern painter,thanks to whom the horizon has opened up for us”とゴッホが言ったと書いてあります。

■Mille vs Van Gogh

もうひとつ紹介したいのが村の美しさです。この村の人口は約1500人あまり、世界中から観光客がくる事で有名であるというものの夏のとある日曜のお昼時、村の中心がこのような人通りでした。19世紀のレンガ造りの家屋を見ながらゆっくり石畳を歩くと心がみたされます。昭和天皇が訪れたという由緒あるレストランもゆったり。他のお客さんから話しかけられてきます。「来年東京にいくけどどこかおすすめですか」と「あなたたち(バルビゾンを楽しんでいる文化好きのあなたたち)はきっとUENOが好きですよ。」と”Oh, U-E-NO、 Thank you!  We should go to UENO.”と楽しかった会話が思い出されます。

■ゆったりバルビゾン村歩き

バルビゾンの美しい村に高揚し そのおかげで感性も研ぎ澄まされ すばらしい作品群に出会いました。現代のバルビゾン派Herve Turpinという画家です。自然や森を描くその光と色づかいが私の情緒感をたっぷり楽しませてくれました。ミレーのアトリエの出口付近に飾ってありましたので紹介します。19世紀にくらべるとすこし幸せの予感がします。

■現代のバルビゾン派Hervé Turpin,

東京文化ライオンズクラブ

L 城戸正幸