皆様こんにちは!
東京文化ライオンズ歴史研究班の鈴木慎平です:)
毎月恒例の、文化ライオンズ×ヒストリンクコラボ企画の
歴獅子「どうした家康、なにした家康」のコーナーです。
大河ドラマ『どうする家康』では徳川VS武田編がクライマックスを迎え
有村架純が演じている瀬名姫(築山殿)も素晴らしい覚醒を果たし
来週はその結末がどうなってしまうのか…非常に面白い展開を迎えているところですが、
今回は一拍おきまして、番外編を書かせて頂きます。
実は先日6/25(日)に東京平井にて
『今日は一日和文化三昧!』というイベントが行われまして、今回はこちらのイベントのレポートを書きたいと思います。
【第一部レポート:今日は一日和文化三昧!~和装から大河ドラマまで~】前編。
ときは令和五年。
6/25(日)の14時~18:30にかけて。
東京にあります「平井オープンボックス」というイベントスペースにて
『今日は一日和文化三昧!』というイベントが開かれました。
こちらのイベントは二部構成でして、
第一部では
歴史教科書の出版で有名な山川出版社からも『音の日本史』など
複数の著作を出されている寺尾隆雄先生による享保の改革の講座を二時間。
そして第二部では
和文化好きな複数の人々が集まり、
大河ドラマ『どうする家康』の前半戦を振り返りながら
岡崎名産の八丁味噌と名酒「二兎」を楽しみつつ交流するという
和文化体験イベントを二時間半の構成でした。
第一部で講師を務めていただいた寺尾隆雄先生は
日本史と地理を融合させた新しい形の教育実践を率先して行われている
教育のスペシャリストです。
42年間日本史教師を務められたあと
全国地理教育学会幹事、東京私立中学高等学校地理教育研究会幹事、
NPO法人日本郷土かるた協会理事、クラブツーリズム「もう一度学びなおす日本史」講師などなど、
さまざまな媒体での活動を世代を超えた範囲で
行われています。
寺尾先生とヒストリンクでは、毎月「徳川家を楽しむ会」として
座学講義と都内の歴史散歩を学生から社会人まで幅広い層を対象として
合同で実践しております。
今回の平井企画もヒストリンク(徳川家を楽しむ会)が主催したもので、
第一部の寺尾先生の講義は
「享保の改革~暴れん坊将軍の実像に迫る!後編~」と称しまして、
授業では教わらないようなユニークなエピソードを交えてご紹介いただきました。
例えば、
・吉宗は紀州藩の四男坊。本来は将軍になれるような存在ではなかったのに、なぜ将軍になれたのでしょう?
(答:藩主となるはずだった兄弟が次々に疑惑の”病死”を遂げ、そこに7代将軍徳川家継の不幸も重なったため)
・なぜ徳川吉宗は「桜の木」を江戸市中に植えさせたのでしょう?
(答:桜の木を堤防に植えることで人々が花見に訪れ堤防の土が踏み固まる。これが洪水防止の護岸工事に大変役立ったため)
などなど、普通の授業では聴けない面白くて役に立つエピソード満載の講座でした!
また今回は愛知の味噌会社「カクキュー」さんからお味噌とパンフレットの提供を受けており、
そちらと関連させて名古屋尾張藩7代藩主で、「暴れん坊将軍」では吉宗のライバルとして描かれる徳川宗春の実像も解説していただきました!
吉宗は米将軍とも呼ばれ「質素倹約」を尊ぶ士道の人でしたが、宗春は庶民の消費を喚起して経済を刺激する積極的な政策を取り名古屋の煌びやかな気風を育てた人とも言えるそうです。
その他、ブラタモリで取り上げられた名古屋の街は徳川家康が作った街であること、
作る際には織田信長でお馴染みの「清洲」から町そのものを丸ごと移転させたことなどで盛り上がりつつ、第一部が大盛況のなかで終わりました:D
なお第一部には中国から来られたモンゴル系の女性の方も聴講に来てくださり、
ホワイトボードも使った同時通訳を行いながらの授業となり、思わぬ国際交流の機会とありました!
第一部で使われた資料に関して、ご連絡いただければお送りしますので、
ご希望の方はどうぞご連絡ください:)
【第二部レポート:今日は一日和文化三昧!~和装から大河ドラマまで~】後編。
後半戦では打って変わって、体験型アクティビティが中心となる内容でした!
まずは、大河ドラマ前半戦の振り返り企画。
私たち文化ライオンズの歴史探究班とヒストリンクでは現在、岡崎市の方々と大河ドラマ応援のオンラインコミュニティを運営しておりますが、
そちらの資料をもとに大河ドラマ「どうする家康」の前半戦振り返りを行いました!
各話のあらすじを読みながら「こんな展開あったねぇ、実はここは民間伝承からとったエピソードで、ここは最近の学説からきた話なんだよ」などなど、
歴史好きの観点からのマニアックな話題で盛り上がりました:D
そして次に家康クイズ!
ヒストリンクの四人が四天王となり、家康に関するマニアックなクイズを出題。
その正解者には名古屋名物のういろうを差し上げて、かつご本人の活動紹介タイムを設けました。
「徳川家を愛でる会」も称する我々ですのでクイズは敢えて難しい問題を出させていただきましたが、
それにも屈せず奇問に答えてくださった参加者の皆様。
・大坂冬の陣の講和条約は?
・それは三河一向一揆と似てる部分があったがそれはどういうところ?
・家康にゆかりのある「松平郷」は現在の何市?
・「鳴くまで待った」家康は75歳まで長生きしましたが、生年はいつ?
↑みなさんはいくつ答えられるでしょうか?😉
参加された方々は和文化に造詣の深い方が多く、
個人で味噌を造られている方や、上野で落語をされている若手落語家、「囲碁アート」として碁をテーマにイラストを描かれているアーティスト様など、
皆様風変わりで、でもとても素晴らしい活動をされている方達でした:)
最近の僕たちの活動は
寺尾先生の住まれている場所とも近い東京練馬区の「江古田」という町でのボランティア寺子屋や町内のゴミ拾い活動にまで広がってきております。
江古田という町には三つの大学が存在し、
・武蔵大学
・日大芸術学部
・武蔵野音大
の三大学の学生が入り混じって
「町×学生」で未来の社会のあり方を模索しよう!という流れも起こりつつあります。
今回の和文化交流会にも武蔵大学の学生さんが三人きてくれて、
後半の交流会では7/2(日)に行われる
「江古田コスプレごみ拾い&盆踊り」
そして11月に行われる
「江古田まちの芸術祭&武蔵大盆踊りin文化祭」の紹介もしました。
こちらも夏〜秋にかけて街ぐるみでの大規模な取り組みとなりますので、
またメルマガにてご紹介させてください!
楽しかった平井の和文化交流会。
最後は、今年7/17(祝月)に中野で行われる「ギネス記録に挑戦しよう!中野で東京音頭」の話題になりました。
こちら、普段から懇意にさせていただいている盆踊り界のインフルエンサー鳳蝶美成(あげはびじょう)先生の企画でして、
昨年コロナで中止になったものに再チャレンジするものです。
7/17にもステージに登る踊り手の方が来てくださっていましたので、会の締めとしてみんなで輪になり東京音頭を踊りました!
ライブ配信も含めて25人の皆様と盛り上がった今回の企画は、夏〜秋を経てさらに盛り上がりを見せることを確信しております。
上野では7/22,7/23に不忍池ほとりで「不忍夢」という盆踊り大会を行いますが、
実はこちらには私たちライオンズ若手陣も企画参加させていただきます:)
私鈴木はなんと盆踊り企画担当。精一杯頑張らせていただきますので、どうぞよろしくお願いします!
長くなりましたが、これにて今回のレポートの締めになります。盆踊りの日程としましては、
7/2(日)江古田コスプレごみひろい&町内の盆踊り
7/17(月)中野でギネス記録に挑戦「東京音頭」
7/22,23(土日)東京上野で「不忍夢」←ライオンズメンバーも参加!
(※22日は寺尾先生の上野街歩き案内企画あり。ご規模の方はご連絡ください♪)
これらがありますので、ご興味ご予定合いましたら、ぜひぜひご参加ください!
一緒に日本の夏をエンジョイしつつ、日本を盛り上げていきましょう!
以上、歴獅子企画番外編、平井和文化体験会レポート記事でした!
【ご参考】
☆どうする家康HP
https://nhk.or.jp/ieyasu/
☆ヒストリンク
https://historyenjoy.com
クリエイター・企業・地域をつなげるコミュニティスペース 「平井オープンボックス」オープンのお知らせ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000058.000024976.html
【文責】
東京文化ライオンズYCE委員会・地理歴史研究班所属、鈴木慎平
協力:徳川家を楽しむ会(歴史研究者とのマッチングサービス)
連絡先:yanaka.labo@gmail.com
歴史団体ヒストリンク・歴史を楽しむ会 代表 斎藤太一
連絡先:http://histlink.pro.fan@gmail.com