上野の杜ブログ 「うえの夏まつり盆踊りレポート」

7/22(土)、23(日)に上野公園・不忍池にて2023うえの夏まつり不忍夢(しのばずのゆめ)」が開催されました。

こちらは「夢を諦めない・忍ばない」を合言葉に始まった「不忍池ほとりに50年ぶりに盆踊りを復活させよう!」というプロジェクトがもとになっています。年代、性別、人種や国籍、障がいを超えて、あらゆる人が参加できる盆踊りを作る若者たちの想いからスタートしました。

コロナ禍を経て4年ぶりの開催となった盆踊りのレポートをお送りいたします。

盆踊りのBGMに合わせて地元の白梅太鼓さんの太鼓がリズミカルにマッチします

メインの盆踊り以外にも東京大学をはじめとする学生や若手パフォーマーのステージ上演、
弾き語りやバンド演奏、漫才、マジック、ペイントパフォーマンスなど夕方から行われ、会場のボルテージも常に高まった状態でした。

うえの夏まつり 不忍夢の開催概要
弾き語り演奏の様子

メインステージの周りには、地元の上野商店街を盛り上げる活動をしているNPO法人おりがみの皆さんが地元のお茶屋さんである君野園さんとコラボレーションしたお茶の販売を行っていました。読書や勉強に適した成分や味をコーディネートしたお茶の販売も行っていました。

当日はフリーマップの配布も行っておりました。
本の世界に誘い茶。上野中通り商店街の茶の君野園さんにて限定100パックで販売中です。売り切れの際はご了承ください。

当日は、うえの夏まつりが開催中ということもあり、縁日や猿回しも行われさらに賑わいを見せておりました。

第72回 うえの夏まつり 公式ウェブサイト
https://ueno.or.jp/summerfes2023/

縁日で賑わう様子

猿回しの様子
徐々に日が沈み、夜の帷がおります
水上音楽堂前の縁日の様子。ちょうど不忍池を半周する程度に続いていました。
外国の方々の多くが訪れ、日本の夏祭りを楽しむ様子が見られました。

盆踊りは、お撮り寄りから若者まで楽しめるよう
伝統曲から最近の曲までカバーがされてました。

東京音頭や炭鉱節からAKB48の「365日の紙飛行機」、YOASOBIの「夜に駆ける」など最近のJ-POPも数多くかけられました。近年では盆踊りの代名詞にもなったと言っても過言ではない、荻野目洋子の「ダンシングヒーロー」は会場を一際賑わせていました。

白梅太鼓演奏の様子

盆踊りのあとは締めくくりのパレードです。多くの方が参加され、長蛇の列になりました。

上野お囃子保存会が先頭を歩きます

不忍池を半周するパレードは盆踊りを舞いながらゆっくりと進みます。先頭を上野お囃子保存会が導きます。白梅太鼓同様、上野らしい独自なパレードです。

福が多くの方に授けます
大迫力の獅子舞!
東京文化LCメンバーのL鈴木も大活躍!

パレードは、大きく半周したあと踵を返し、再度元のメインステージまで戻りました。盆踊りパレードは老若男女が和気藹々と楽しむ中、フィナーレを迎えました。

若者たちの熱い情熱が感じられた不忍夢。私たちは心のどこかで夢を諦めていたり、夢に向か事を躊躇してしまうことが多々あります。夢を忍ばないこと、夢に向かって実現に歩むこと、改めて若者たちから勇気のようなものをもらった盆踊りでした。

烈士暮年、壮心巳まず。

私たちの夏の夢も、まだまだ終わっていません!

レポーター
東京文化LC 一ノ瀬健太

東京蕎麦屋巡り 三軒目

東京文化LCのL茅野です。連日の猛暑、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

蕎麦巡りが趣味で食べ歩いていております。蕎麦巡りも三軒目となりました。本日ご紹介するのは、ここ。

御三家から離れて番外編「神田 藪蕎麦」からほど近い「まつや」です。

ここは、根強い人気の庶民派蕎麦屋です。

淡路町駅から徒歩2分 靖国通りに面したビジネス街の中にある江戸時代の蔦屋の流れをくむ老舗の蕎麦屋です。

神田オフィス街のビル囲まれながらも立派な店構え

実はこの界隈、江戸時代から賑わいのある地です。特に大正時代は中央線の始発駅「万世橋駅」があり、藪蕎麦界隈は大変な賑わいでした。私も上野の生まれ育ちですので良く都電に乗って万世橋駅跡にあった交通博物館に遊びに来ていました。この辺は改めてご紹介しましょう。

店内は入ってすぐの大きな空間、古い柱時計や蕎麦こね鉢が歴史を感じます。

御三家と比べると庶民的なお店です。お昼時の訪問ですが、お店は近隣のサラリーマンや常連と思わしきシニアが熱燗で一杯といった人達で混雑していました。

古い柱時計 こね鉢

テーブルに着き早速、わさびいも、蕎麦みそとじゃこ天で一杯です。

蕎麦みそもじゃこ天も美味しく熱燗に良く合います。

特にこのじゃこ天は本当に美味しい、常連さんが良く注文しています。

それと、蕎麦みそはお持ち帰り用に販売もしています。

じゃこ天 わさびいも 蕎麦みそ

続いて蕎麦掻を注文、塗りの桶に葉型の蕎麦搔なかなかおしゃれです

塗りの桶に美味しそうな蕎麦掻

仕上げは天南蛮そばです。

蕎麦屋で南蛮と言えば長めに切ったネギを言います。皆さんは知らなかったでしょう?

実は私も知らずまつやの店員さんに教えてもらいました。

小さめの海老天と長ネギ、蕎麦はその日に店内で打つ二八蕎麦、打ち立て茹でたてにこだわっています。つゆはコクのあり蕎麦ともマッチします。

蕎麦は天ぷらや鴨など油と良く合います。まつやの天ぷらは蕎麦とも相性が良く、天ぷら蕎麦の大きな海老よりもこちらの天ぷらの方が私としては好みでした。

次回は一回スキップした御三家「永坂更科」に伺います。

神田まつや

電 話 : 03-3251-1556

住 所 : 〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1-13

営業時間: 11:00~20:00(月~金)11:00~19:00(土・祝)

定休日 : 日曜日(祝祭日は営業)

URL    : http://kanda-matsuya.jp/

東京文化ライオンズクラブ
L茅野雅弘

不忍池で忍ばなかった私の夢

7/22(土)23(日)
「2023うえの夏まつり不忍夢(しのばずのゆめ)」が開催されました!

こちらは
「夢を諦めない・忍ばない」を合言葉に始まった
「不忍池ほとりに50年ぶりに盆踊りを復活させよう!」というプロジェクトです。
年代、性別、人種や国籍、障がいを超えて、あらゆる人が参加できる盆踊りを作り
温故知新を意識しながら次の世代・次の社会へ
魅力的な文化体験を競創していこうという思いがあります。
2019年の第一回開催で大好評を得ましたが間にコロナの期間が挟まってしまい…
今回が満を持しての四年ぶりの開催となりました!

「不忍夢」では「夢を持った若者が活躍できる場所」をコンセプトに、
盆踊りだけではなく学生や若手のステージパフォーマンスを行いました。
弾き語りやバンド演奏、漫才、マジック、ペイントパフォーマンスや
湯島の白梅太鼓さんによる伝統的な太鼓パフォーマンスなどなど、
日中から夜にかけて非常に熱気あるステージ編成でした!

文化ライオンズの若手メンバーとしては全体の企画・指揮として深澤L、
愛知県岡崎市の名産品を扱った屋台企画として下谷L、
盆踊りの司会と振り付け担当にL鈴木が参画しました:D

当日には上野のまちの皆さんや盆踊り好きの方々、
文化ライオンズの先輩方にも来て頂きまして、
学生や町が一丸となりお祭りを共に創り、喜びを分かち合う場となりました!

不忍夢盆踊りでは
沢山の方に盆踊りの楽しさを伝えられるように
振り付けをみんなで唱えながら踊ります。
これは初めて盆踊りに参加する人でも遠慮なく輪に入ってもらうための工夫です。

上野には外国の方も沢山来られますから
英語による解説も頑張ります。
二日目には現地の反応を確かめつつ、
英語‐日本語併記の「盆踊り文化解説プリント」も作りました。
体験としての盆踊りと文化を味わうための盆踊り。
両面から盆踊り文化を楽しんでもらうために、
コロナ期間中の「ZOOM盆踊り」開催から学んだ工夫を今年に継承しました!

不忍夢の選曲では、若い人に盆踊りの良さを体感してほしいという願いから
最近の曲や意外な曲も踊ります。
東京音頭や炭鉱節などの古典的な曲を抑えつつも、
AKB48の「365日の紙飛行機」や荻野目洋子の「ダンシングヒーロー」
そしてYOASOBIの「夜に駆ける」などなど、
知らない人には「え、そんな最近の曲でも踊るの!?」という
驚きと意外な楽しさを喜んで貰えました:D


中には「ハム太郎とっとこうた」という他の会場では流れていない一曲も。
こちらは日本のオタク文化を外国に紹介する形にもなり、
外国から来られた方から思わぬお褒めの言葉も頂きました:)

メルマガ編集部の活躍という点では、
「どうした家康・なにした家康」を一緒に連載している
ヒストリンクの皆とも協力し、歴史屋台を二日間とも出店しました。
こちらでは日本史に関する展示を行いながら、岡崎の八丁味噌や
「二兎」「家康」などの岡崎ご当地のお酒も提供しました。

また22日にはナビゲーターとして「音の日本史」(山川出版)の執筆経験もある寺尾隆雄先生に来てもらい、
上野不忍池の歴史を知る街歩きも同時開催しました。
こちらも好評で、夏祭りのことを知らなかった方にも盆踊りに参加してもらう好影響があり、
来年度もぜひコラボレーションを果たせればと考えております!

そのほか、岡崎の「えびすくい音頭」という曲を踊りました。
こちらはNHK大河『どうする家康』の中に登場する曲で
「QURUWA夏祭り、岡崎城下家康公夏まつり実行委員会」の皆様が制作した振り付けを
おそらく関東では最速で実施させていただいた形です。
思わぬコラボレーションにSNSで感激のお言葉をいただき、
岡崎の方とも「歴史・家康コラボレーション」がますます盛んになりつつあります:)

前回開催させていただいた上野アートウォーク。次回開催の際にはまた告知させていただきます。

また以前メールマガジンでも紹介させていただいた
「歴史教育カードゲームHI!SROTY」のみなさんも屋台に参加していただきましたが
実は彼らはこの夏岡崎市にて「岡崎公園街歩き×カードゲーム配布企画」を行うことになっています(8/11-8/13)

このように東京文化ライオンズをきっかけとして始まった交流が
いよいよ地域を超え実りのときを迎えつつあります。
今回の不忍夢盆踊りの大盛況も2019年の初回と、2020、2021年のZOOM盆踊りによる蓄積があったからこそ結実したものと感じます。
ライオンズの諸先輩方の力強いご声援とご理解があるからこそ文化を受け継ぎ新しく作るという若者の動きができているのだと痛感します。


若者の勢いはときに野蛮で無計画で、何も成果を得られないかのように思える時があると思います。
しかしこのように、長いスパンでとらえてあたたかな愛情とご声援をいただいたならば
かならずや新時代の芽吹きとして応援いただいた皆様の期待に応えていくのではないかな…と実感しております。
今回の盛り上がりを来年以降も、さらにパワーアップして繋いでいきますので、
どうぞ応援よろしくお願いします!

本年のうえの夏祭り不忍夢をご声援いただき、本当にありがとうございました!

東京文化ライオンズクラブ
L鈴木慎平(盆踊りDJ鈴木)

追記

室町時代や江戸時代を知ってる外国人の方が、三河武士を1杯買ってくださり、歴史コンテンツの魅力は海を超えることを実感しました!

えびすくい音頭では、おそらく100人以上はいるであろう来場者が踊り回る光景が圧巻でした✨✨

ヒストリンクとしても、東京や岡崎をはじめ歴史を通したまちおこしをさらに推進してまいります☆

ヒストリンク代表 齊藤太一

【ご参考】
☆どうする家康HP
https://nhk.or.jp/ieyasu/
☆ヒストリンク
https://historyenjoy.com

【文責】
東京文化ライオンズYCE委員会・地理歴史研究班所属、鈴木慎平
協力:徳川家を楽しむ会(歴史研究者とのマッチングサービス)
連絡先:yanaka.labo@gmail.com
歴史団体ヒストリンク・歴史を楽しむ会 代表 斎藤太一
連絡先:http://histlink.pro.fan@gmail.com