【白耳義(べるぎー)物語 その18】


東京文化LCのL木村です。
1月末は音楽院の前期試験でした。
去年は音楽史や法律など、実技以外の色々な試験がありましたが、今年は試験自体は声楽実技のみでした。(その代わりに論文があります。現在もまさに執筆中です…。)
修士2年生の前期試験は30分ほどの演奏時間で好きにプログラムを組んでいいという、短めのリサイタルのような内容でした。
ヘンデルやグノーのオペラアリア、シューベルトの「冬の旅」やドビュッシーのフランス語の歌曲など、さまざまな作曲家の作品を選びましたが、流れとしては一貫性のあるプログラムを組みました。
これまでの試験で一番良い成績で、先生方から「すごく上達したね」と言っていただきました。
6月に行われる後期の試験、つまり音楽院の最後の声楽の試験はリエージュ・フィルハーモニーのホールで行われます。
素晴らしいホールで歌えるのが今から楽しみです。

2月はフランス・マルセイユのオペラ劇場のバリトンの合唱団オーディションのビデオ審査に受かったため、対面オーディションのために現地に行きました。
マルセイユまではベルギーのシャルルロワの空港から格安便が出ているため、その飛行機で向かいました。
空港に早めに着いたので、ベルギーを出発する前にベルギーらしい食べ物の代表であるフライドポテトを食べました。


オーディションの前日にマルセイユ入りし、ちょうどマルセイユ出身の友人が近くにいたので、会うことができました。

友人曰く、自分が宿泊するマルセイユの通りの治安があまり良くないということで、「貴重品を目に触れるところに身につけて出歩かないように気をつけて」と念押しされ、車で宿まで送ってくれました。
翌日、オーディションは朝9時半という割と早めの時間でした。
パリの凱旋門より小ぶりですが、マルセイユにも凱旋門があります。


その横を通りつつ、オペラ劇場に向かいました。
ビデオ審査を通過していたバリトン歌手は10人で、その中から1人がオペラ劇場の専属コーラス歌手に選ばれるというオーディションでした。
残念ながら合格はしませんでしたが、マルセイユのオペラ劇場の舞台の上で歌う、貴重な経験ができました。

オーディション後は飛行機の時間まで少しあったので、マルセイユを散歩しました。
旧港を見たり

そこから歩いて20分ほどの海のすぐそばに建っている大聖堂を見に行きました。


マルセイユに来たのは今回で二度目でしたが、大分県国東市出身で海の近くで育った自分にとって、フランスの南で海のそばのこの街は居心地が良かったです。
帰りは飛行機でしたが、なんと飛行機に乗り込んだ後に機体に問題が発覚し、そのまま別の飛行機に乗り換えるという、ある意味貴重な体験をしました。
結局、予定していたよりも2時間遅れでベルギーに帰り着き、お腹もぺこぺこだったので、行きに食べた空港のフライドポテトにまたお世話になりました…。

オーディションも上手く行く時とそうでない時がありますが、何十回受けて1回受かれば良い方だよと色んな先輩方が言いますので、めげずに受け続けていきたいです。
話は変わりますが、この間、リエージュでのリハーサルにバスで向かっていると乗り換えの時に「PAUSE REPAS(食事休憩中)」という表示になっているバスがありました。


ユニークだったので思わず写真を撮りました。
それでは次回もどうぞお楽しみに!

声楽家 L木村

【白耳義(べるぎー)物語 その17】


東京文化LCのL木村です。2026年になりました。

日本はクリスマスシーズンになると年末が近いなと思い始めて、その後仕事納めをし、大晦日・お正月三ヶ日とゆっくり過ごす感じですが、ヨーロッパはクリスマスは家族でゆっくり過ごし、年明けは花火で友達と祝い、そして1月2日からは日常生活に戻ります。
自分はお正月三ヶ日はゆったりと頭と体に刷り込まれているので、1月2日から通常営業になるベルギーはなんだか不思議な感じです。

クリスマスイブはアルデンヌ地方のリエルヌーという自然豊かな場所にある教会のミサで歌いました。
ベルギーのミサで歌うのは初めてで、地域の人々が集まってきていて、コミュニティのあたたかい繋がりを感じました。
ミサの後は演奏者のお一人のお宅に一泊させていただき、次の日はちょっとしたハイキングをしました。
ベルギー南東部のアルデンヌ地方は森林が広がっており、美しい光景でした。


休暇に入ってついついYouTubeを見ていた自分にとって、良いデジタルデトックスにもなりました。

2025年最後のコンサートはベルギー・アンダンヌ(アルデンヌと名前が似ていますが、少し北西側です)の白を基調にした教会での演奏会でした。


ブリュッセルの若手演奏家のオーケストラと一緒に、自分は「エーデルワイス」のソロを歌いました。
ライトアップされた教会内は幻想的で、若いオーケストラメンバーのパワーも伴って自分にとっても楽しいコンサートでした。



少しだけ「エーデルワイス」の演奏をこちらに載せています。
https://x.com/yutakimkim810/status/2005596858417348837?s=46
なお、教会内は寒い上、トイレは演奏者・お客様合わせて一つしかなく、開演前は長蛇の列になっていました…。

さて年も明けて2026年、今年はオーディションにガンガン挑戦していこうと思っております。
まだ結果待ちですが、1月頭に受けたオーディションの日は大雪が降って、運河の街のブルージュはまるでおとぎ話の世界のような光景になっておりました。


オーディションは独特の緊張感があり、またコンサートの緊張とは違いますが、どんどん挑戦していきたいと思います。
まずは2026年になって受けたオーディションの一つに合格し、今年の夏にフランスで「フィガロの結婚」を歌うことになりました。
ヴィルフランシュ・ド・ルエルグという場所で、2023年から毎年夏は南フランスに縁があるなという感じです。
それでは次回もどうぞお楽しみに!

声楽家 L木村

【白耳義(べるぎー)物語 その16】

東京文化LCのL木村です。

このメルマガを執筆している現在は12月、ベルギーはクリスマスムードに包まれています。
昨年のクリスマスシーズンはそこまで忙しくなかったですが、今年はベルギーの色々な街で計8回のクリスマスコンサートに出演します。
すでにいくつかのクリスマスコンサートは終えており、その模様をお話しします。

1つ目はアンスというリエージュのお隣の街の教会でのクリスマスコンサートでした。


このコンサートではソリストと合唱団のサポートとしてバスパートに参加し、クリスマスソングを歌いました。
「ジングルベル」や「荒野の果てに」といった日本でもお馴染みのクリスマスソングをフランス語で歌うという楽しい経験をしました。
コンサートの途中でサンタクロースが来てくれたので、写真を撮ってもらいました。


サンタクロースの喋りを聞いた合唱団の皆さんが口々に「あのサンタはリエージュ訛りがあるね」と言っていたのが面白かったです。

翌日はブラという街にて、妻の勤めている音楽教室のクリスマスコンサートにゲスト出演しました。



バッハ作曲の「クリスマス・オラトリオ」の曲をトランペットとピアノと共に演奏しました。
多くのお客様がいらしており、嬉しい感想を沢山いただきました。
その日はディナー付きのコンサートで終演後に出演者にも振る舞われ、暖かいクリスマスの雰囲気を楽しみました。

さらに翌日はリエージュの美しい市庁舎のロビーにてのクリスマスコンサートでした。


この公演ではエーデルワイスのソロを合唱団をバックに歌いました。
次のコンサートを聴きに行きたいからお知らせしてほしいと直接話しかけてくれたお客様もいました。
ロビーには大きなクリスマスツリーが飾られており、


またエントランスのモニュメントと写真を撮ると、市長気分が味わえました。

音楽院でもクリスマスコンサートがありました。


声楽科の学生たちがそれぞれソロを歌い、最後にはみんなでクリスマスソングの合唱をしました。
当日はオペラの授業の先生によって演出がつけられ、なかなかユニークな演奏会になったと思います。

メルマガを書いている本日は12月23日、これから夕方にベルギーで生放送されるクリスマスコンサートにてソロと合唱を歌います。
また明日12月24日はリエルヌーという小さな街の教会でのクリスマスミサでソロを歌います。


クリスマスミサのリハーサルの模様を少し上げておりますので、よろしければ
是非ご覧ください。
https://x.com/yutakimkim810/status/2002010522070503430?s=46

今年でベルギーの生活も2年目、昨年よりもあっという間に過ぎていった感じがします。
来年もますます頑張ります。
それでは次回もどうぞお楽しみに!

YCEコラム ホストファミリーは世界とつながる楽しさ。

この夏、ライオンズクラブのYCEプログラムを通じて、アメリカから来た若い女性をホストファミリーとして受け入れるという貴重な経験をしました。
家族での受け入れは初めてのことで、最初は言葉の壁や文化の違いに戸惑うのではないかという不安もありましたが、それ以上に「新しい出会い」と「学びの時間」への期待があり、思い切って参加を決めました。

彼女はとても明るくフレンドリーで、到着初日から私たち家族に積極的に話しかけてくれました。片言の日本語を使って一生懸命コミュニケーションを取ろうとする姿勢に、こちらも自然と心を開くことができ、すぐに打ち解けることができました。

滞在中には、いくつかの日本文化体験を一緒に楽しみました。特に印象深かったのは、高尾山への登山です。夏の緑が美しく、山頂での景色を見たとき、彼女は「まるで映画のワンシーンみたい!」と感動していました。登山の途中で食べた団子やおみくじを引いたことも、楽しい思い出になったようです。

また、東京スカイツリーにも出かけ、日本の都市のスケールと景色の美しさに驚いていた様子が印象的でした。展望台からの夜景を一緒に眺めながら、普段何気なく見ていた東京の風景が、私たち自身にとっても新鮮に感じられました。

さらに、お琴の体験では、日本の伝統音楽に実際に触れてもらうことができました。初めてとは思えないほど真剣に取り組み、「音がとてもきれいで心が落ち着く」と話していたのが印象に残っています。日本人として、こうした文化を紹介できたことを誇らしく思います。

言葉の違いはありましたが、気持ちを伝えようとする心と、お互いを尊重する姿勢があれば、国境は関係ないのだと実感しました。何気ない日常の会話や食事の時間さえも、国際交流の場になり、お互いにとって新しい発見の連続でした。

別れの日には涙があふれるほど、お互いにかけがえのない時間を過ごしていたことを実感しました。今でも連絡を取り合っており、「また日本に来たい」「今度は私の家に来てね」と話しています。

YCEプログラムに参加したことで、私たち家族の中に「世界とつながる楽しさ」「他者を受け入れる大切さ」が根付きました。この経験は、ただの思い出ではなく、これからの人生をより豊かにしてくれる、大きな宝物になったと感じています。

もし、ホストファミリーになることに迷っている方がいれば、ぜひ一歩踏み出してみてほしいと思います。言葉や文化の違いはあっても、その先には、国を越えて心を通わせる素晴らしい出会いがきっと待っています。

東京文化LC 会長 L渋谷大介

YCE コラム 国境を越えて文化は大きな橋になる

Bridging  Cultures #3  代々木メインキャンプ8.3-9

渋谷スカイから新宿を望むと広大な代々木の森を見下ろすことができる。かつての東京オリンピックの選手村の跡地である国立オリンピック記念青少年総合センターこと通称オリセンはこの抜群に恵まれた環境にあります。本キャンプのメインキャンプに相応しいオリンピックレガシーなのです。東京のど真ん中に緑も多く、食事や会議室の設備がそろっっており、全国から全世界からの生徒が集まってきていました。

🔳タウンウォーク。

・東京の夏を凌ぐため基本的にタウンウォークは午前中にやろうと、渋谷、東京駅、銀座など日にちをにわけて回りました。来日生18人と東京の地下鉄を使っての移動は予想を超えて時間がかかりました。そもそもみんな時間通りにあつまらない、忘れ物はする、きまったところで買い物しないなどなど ちょっとしたことばかりとはいえ全体の進行に大きく影響します。時間の感覚はゆるく、なぜ時間を気にしないのかも日本人としては理解できません。気温は上昇していけど来日生の好奇心は抑えられないようです。Insta,、TikTokむけの撮影会が至るところで始まりました。

渋谷スカイ動画

🔳Mt.Fuji&Ice Cave

・夏の富士山といえば、たいてい雲に隠れて「今日はお休みです」とばかりに姿を見せてくれません。ところがこの日は――ドーンとそのお姿を披露してくれました。五合目あたりを散策しながらそびえる頂上に「これがあの富士山かー」と思い思いに口づさみ、アルプス自慢のスイスの生徒もこれは”Japanese beauty rivals” と感慨深げでした。つづいて氷穴の散策です。南国出身のスペイン、ペルーの生徒は本当に凍えていました。寒さにつよいオランダ、ロシアの生徒は寒さにつよいだけでなく対策もバッチリでした。南国の生徒は寒さに弱いのに対策もなし。お国柄、性格、情報力いろいろ違うようです。

🔳講義は伝統文化から最新アート

・折り紙は日本の誇るべき伝統文化です。330-C地区のYCE委員のみなさんの協力をへて折り紙教室を開催しました。「折目正しく」「折り合いをつける」など日本人の価値観や作法にもあらわれている「折る文化」はハサミやのりを使わない伝統芸術を生み出したのでしょう。今回は誰もが知っている鶴やカブトをつくりました。教え方も上手で、生徒も起用で派なカブトをかぶって記念撮影です

・海レジンアートをご存知でしょうか?樹脂を使って各自で配色してデザインして海の波をつ作りします。イギリス、クロアチアの生徒たちは知っているようで、このキャンプで体験できることに感激しているようでした。日本人アーティストのこまやかな技術と自然への敬意を実感してもらうために全員一個づつつくってお土産としました。日本の伝統歴史からはじめた文化講義の最後を最新アートで飾りました。翌日に最終仕上げをして生徒たちが自分の作品をみる表情は喜びに満ちていました。

🔳横浜デイトリップ

・330-B地区のYCE委員のみなさまの協力で横浜トリップ。馬車道にある横浜市役所では臨時国際会議を開催できたようです。カナダの女子生徒の優秀なことといったら驚くほどです。“For over 250 years, Japan was closed to the outside world. This helped the country stay peaceful and grow its own culture. ”

⬜︎さいごに

・十二日間にわたるキャンプを終え、若者たちは元気に、喜びと充足を胸に、そしてすこし寂しさを湛えて、それぞれの国へと旅立っていきました。ここで培われた友情と絆は、やがて彼らが責任ある大人へと成長したとき、確かな灯火となって人生を照らし続けることでしょう。「戦争など決してあってはならない。あの国には、私の友がいる。」
こんな思いが、彼らの未来を守り、世界の平和を支える力となるに違いありません。

330-A地区 YCE委員会

委員長 L城戸正幸

藝祭アートマーケット 噴水広場界隈に溢れる創造の泉

上野公園・噴水広場周辺の森に、学生たちの店がずらり。歩くだけで創造の熱が伝わる、年に一度の名物マーケットです。

藝大生の創造力フル稼働の店がいっぱい

絵画、版画、陶芸、写真、テキスタイル、ZINE、アクセサリーまで。作品だけでなく、ロゴや値付け、什器の高さ、接客まで工夫が行き届いていて、各ブースが“小さなブランド”として完成度高めです。

噴水広場にぎっしり出店

噴水を中心にぐるっと回遊しやすい導線。午前は見やすく、午後は来場者が増えて熱気アップ。会話が生まれやすく、作家の背景を直に聞けるのが最高の体験です。

3つの楽しみ方

気になる作品は早めに:一点物は午前中に動きがち。
作家に話を聞く:素材や意図がわかると愛着がぐっと増す。
持ち帰り準備:薄手ファイルや小さな緩衝材があると安心。

暑い中、似顔絵を描く藝大生たちの姿が!

“初期作品”に出会えるのもこの場ならでは。数年後に大きく羽ばたく前の一枚を、噴水広場で見つけてみてください!


東京文化デスク担当

ニューヨーク秋のアートシーズン開幕!世界最高峰のアートはしご酒!

青春してますか!!こんにちは、L一ノ瀬です。わたしは今も青春の真っ只中です!ここNYは東京とは異なり、とても過ごしやすい最高の天気です。

さて、ここでは2025年9月にニューヨークで開催された The Armory Show の様子と、そのスペシャルウィークに合わせた各オープニングレセプションの熱気をお伝えします。会場の歴史や「アーモリーウィーク」、さらには界隈のギャラリーを巡る最高に贅沢なはしご酒のレポートをお送りします。

会場の歴史:1913年の伝説からジャヴィッツへ

The Armory Show の名前は、1913年にニューヨークで開かれた国際展覧会に由来しています。当時の展覧会は、ヨーロッパ前衛美術(キュビスムやフォーヴィスムなど)を初めてアメリカに紹介し、美術史を大きく動かしました。

現在のアートフェア版 The Armory Show は1994年にスタート。当初はホテルの客室を展示会場として使うような実験的なイベントでした。その後、川沿いに会場を拡大。2021年からは、ニューヨーク・マンハッタンの巨大コンベンションセンター「Jacob K. Javits Center」で開催されています。

場内の入り口では、アメリカの公民権・移民政策を現代化させ、ニューヨークの国際性を後押ししたリベラル派共和党の代表格であったジャビッツが彫像として、今もこの会場を見守っていました。

さて、それでは会場の様子をご紹介いたします!


アートワールドにおける意義:秋の幕開けを告げるフェア

The Armory Show は今や「ニューヨーク秋のアートシーズンの開幕」を象徴するイベントです。2025年は30か国以上から230以上のギャラリーが参加。

会場のカフェではシャンパンも。それぞれがゆったりした個々のペースでラグジュアリーに鑑賞できます。

販売の現場では、数千〜数十万ドルの作品がずらりと並んでいました。ミュージアム収蔵レベルの作品から新進気鋭のギャラリー、作家とバラエティーに富む展示内容でした。若手から大御所までが集う“今の美術界を俯瞰できる場所”なのです!


9月のアートウィーク:街全体がアートフェスに

会場の外に目を移してみましょう!今年は、The Armory Show(9月5〜7日/VIPプレビューは4日)を中心に、数々のギャラリー・オープニングが一斉に重なりました。

中でもわたしのおすすめがチェルシーエリアから南に下ったトライベッカのエリア!

どこへ行っても人・人・人!!!

カナルストリート沿いのギャラリーが道路まで飛び出そうなくらいに人だかりができていました。ギャラリーのレセプションでこれまでに人がたくさん訪れた状態というのはわたしはみたことがありません。日本とは比べ物にならない、生活の奥底にまでづいた熱気ある文化としてアートが存在していることを肌で痛感しました。

このスペシャルウィークは、コレクター、美術館関係者、メディア、そしてアートファンが集まり、一年の市場動向を察知する重要なタイミングとなっています。

ニューヨークの街全体が“アートフェスティバル”のような空気に包まれるこの空気感。まさに、これこそがこの週の醍醐味です!!!わたしもギャラリーを巡る贅沢なハシゴ酒を堪能させていただきました。

皆様もぜひ、機会があればこのタイミングでいらしてください!


東京文化LC
L一ノ瀬

アートのことならなんでもおまかせ!
合同会社アート・カルチャー・カンパニー

【白耳義(べるぎー)物語 その12】

東京文化LCのL木村です。

7月末は南フランスのヴァントゥーにて行われたフェスティバルに出演しました。
こちらのフェスティバルに参加するのは今年で3回目でした。


これまでは最終日のコンサートの中で数曲歌うという感じでしたが、今回はビゼー作曲のオペラ「真珠採り」をフェスティバルのトリとして上演しました。

このフェスティバルでは毎年アントルショーという街の住民のご自宅に一週間ホームステイをさせていただいております。


アントルショーは多くの葡萄畑があり、中でもロゼワインが絶品です。



とても美しい場所で、日が暮れてきた時の光景は息を呑むほどです。


ホームステイ先のご自宅には南フランスらしくプールがあり、泳いだりプールサイドで日光浴もできました。



曇り空の多いベルギーでは太陽が貴重で、バカンスでは南フランスに行く方々が多いらしく、道中もベルギーナンバーの車が多かったです。

フェスティバルの初日はオープニングコンサートがあり、この日は出番がなかったので、自分も聴きに行きました。



3回目ともなると住民の方々にも知った顔が多く、再会を喜びました。


フェスティバル期間中は午前に歌のテクニックのレッスンとピアニストとのリハーサル、午後は「真珠採り」の部分的なレッスンという充実した毎日で、夜はコンサートを聴きに行ったりしました。


特に夏ならではの野外コンサートは、ロケーションも伴って素敵な体験でした。


時間がある時にはアントルショーの中心部にある教会付近でのんびりしたり、



毎年行っているこれまた雰囲気の良いカフェでアイスを食べたりしました。

毎日しっかりリハーサルをして迎えた最終日の本番は満席で、お客様にも大変喜んでいただけました。



オペラは準備するのは大変ですが、とてもやり甲斐があります。

というわけでベルギーでの生活も2年目に入ります。


音楽院は夏休み期間中ですが、リハーサルや次年度に向けての準備も始まり、これから忙しくなりそうです。


チャンスを掴めるように2年目もしっかりと頑張ります。

それでは次回もどうぞお楽しみに!

L木村雄太

声楽家

YCE シリーズコラム Bridging Cultures #1 寺子屋キャンプ

来日生18人の夏、12日間のTOKYO2025は池上本門寺からスタートしました。遊びたくて仕方がないといった生徒たちにも『本キャンプは観光旅行ではなく、異国の文化を学び相互理解を育むたのめ国際教育プログラムの一環です。」とあらためて、あえてスタートしました。結果なにが始まるのだろう、とより好奇心に火をつけたように思えました。そしてCampコンセプトは大きく「Showcase Of Japanese Culture」とし、東京でのキャンプ開催の意義を共有しました。本キャンプは「寺子屋キャンプ」「上野キャンプ」「メインキャンプ」3部構成となっておりそれぞれ中身も濃いためひとつづつシリーズご紹介します。

⬜︎お経の音色、太鼓の響、線香の香 そして蝉の声

日本の教育の原点は江戸時代、庶民の子供達さえもお寺で「読み書き」を習っていたというすばらしい歴史にあります。お寺の醸し出す情緒感の中には「我が身をただす」といった感覚があり、西洋人もそう感じているように思えます。連日の朝5時からのお経に脱落者もなく、そんな心配をよそに、お経の音色、太鼓の響、線香の香りに自我を研ぎ澄ましまさしくマインドフルネス、そしてミニリサイタルでも聞くような恍惚感も味わっているようでした。西洋人にとって普段は蝉の声はせわしい存在のようですが、ここにくるととても心地よく感じたそうです。

⬜︎学びの多いものとなりました。

・なぜ朝早くからお経をあげるの?「それはキリスト教で日曜に教会でお参りするようなことです。仏教では毎朝お経を唱えることで、日々の命に感謝を申し上げているのです」そしてすばらしい1日を迎えられるよう努力をする誓いの場でもあるそうです

・お焼香は何のためでしょう?「それは、お祈りと共に線香の尊い香りを神様や仏様にとどけているのです。」と僧侶の方が落ち着いた口調で語ると外国人にもよく伝わったようです(言葉はわからなくても)。この世とあの世をつなぐんだということを理解していました。

・写経はなぜ口で紙をかむのでしょうか?「それは息を直接お経の文字に吹きかけないためです。お経の文字自体が神様の化身だと考えられているからです』と。やってみると長い静かな息になり心も落ち着くように感じました。

⬜︎ハイライトは伝統文化と現代マジック

いわば時間と空間を旅しながら、現実と幻想の旅をする。そんな素敵な旅にをマジシャン瞬時Lが生徒たちを連れて行ってくれました。まさに奇跡のようなマジックが今回も生徒たちを虜にし、言葉の壁を完全に超えました。空の上から尊いBuddhaも驚いているのか、いやいや全部お見通しなのか。デジタルは2000年前からお見通しさ・・、など。いずれにせよ生徒たちを暖かく見守ってくれていると実感しました。さらに詳しくは瞬時Lの記事でお楽しみください。

ここだけの必見は「消える水」の特別動画です。消える水 (8月中のみ公開)

330-A地区 YCE委員会 

委員長 L城戸正幸

【白耳義(べるぎー)物語 その11】

東京文化LCのL木村です。
音楽院の試験もすべて終わり、バカンスに入りました。
無事に全単位を取ることができ、9月から修士2年生となります。
バカンスとはいっても、7月後半は南フランスでのフェスティバルに出演し、ビゼー作曲のオペラ「真珠採り」のズルガ役を歌ったり
(https://autourduventoux.com/les-artistes-2025)、
8月は一時帰国して大分や東京でコンサートがあったり、8月中旬にベルギーに戻ってからはマルメディでのフェスティバルで同じく「真珠採り」のズルガ役や、9月〜10月に向けてのオペラのリハーサルが再開したりと、音楽院が始まるまでなかなか忙しい日々を送る予定です。

そんな中、少しはバカンス気分も感じたいと一週間ほどイタリアに行ってきました。
イタリアは大学3年生だった10年前、初めて訪れたヨーロッパの国で、また訪れることができて嬉しかったです。
今回はトリエステ・ヴェネツィア・ボローニャを訪れたので、その土地の名物料理と共に振り返っていきます。

まずはイタリア北東部のアドリア海に面した街、トリエステに行きました。


第一次世界大戦までは長らくオーストリア=ハンガリー帝国の統治下にあったようで、スロベニアの国境に面した都市でもあり、イタリアとはいえ色んな文化が混ざった街並みだと感じました。
丘の上にあるサン・ジュスト大聖堂はゴシック構造の窓が美しかったです。


夕暮れ時のアドリア海は心に残る光景でした。


そんなトリエステの名物料理は「カルダイア」という豚肉の色んな部位の煮込み料理です。特にタンの煮込みは絶品でした。

次にヴェネツィアに行きました。


水の都として世界的に有名な観光都市で、多くの観光客で賑わっていました。
ここは10年前に一度訪れており、ヴェネツィアのシンボル的なリアルト橋はその時も渡ったのをよく覚えていました。


また、前回は行かなかったヴェネツィアの湾にある「ブラーノ島」を訪れました。


カラフルな街並みが特徴的で、レース編みの製品が有名です。
ヴェネツィアでは「イカ墨スパゲッティ」を食べました。


見た目はインパクトがありますが、味は本当に美味しいです。

今回のイタリア滞在のラストはボローニャでした。


こちらも10年前に行きました。
オレンジ色の街並みで、ポルティコという屋根付きのアーケードが色んなところにあります。
サン・ペトローニオ聖堂というヨーロッパでも有数の大きい教会に行きました。


またせっかくイタリアに来たら歌のレッスンも受けたいと思い、ボローニャ在住の世界的に活躍しているバス歌手の方のレッスンを受けることができました。
とても良い学びとなりました。
ボローニャ近くに藝大時代の同級生が住んでいるため、おすすめのレストランに連れて行ってもらいました。
ボローニャといえばボロネーゼ。


お店の手打ちのパスタで、食感も最高でした。
イタリアはふらっと入ったカフェのエスプレッソや、ジェラートなど食べたものすべてが美味しく、イタリア料理の奥深さを堪能しました。

イタリアでパワーを養ったので、ここから続くコンサートやオペララッシュも頑張れそうです。


それでは次回もどうぞお楽しみに!

声楽家
L木村雄太