YCEコラム ホストファミリーは世界とつながる楽しさ。

この夏、ライオンズクラブのYCEプログラムを通じて、アメリカから来た若い女性をホストファミリーとして受け入れるという貴重な経験をしました。
家族での受け入れは初めてのことで、最初は言葉の壁や文化の違いに戸惑うのではないかという不安もありましたが、それ以上に「新しい出会い」と「学びの時間」への期待があり、思い切って参加を決めました。

彼女はとても明るくフレンドリーで、到着初日から私たち家族に積極的に話しかけてくれました。片言の日本語を使って一生懸命コミュニケーションを取ろうとする姿勢に、こちらも自然と心を開くことができ、すぐに打ち解けることができました。

滞在中には、いくつかの日本文化体験を一緒に楽しみました。特に印象深かったのは、高尾山への登山です。夏の緑が美しく、山頂での景色を見たとき、彼女は「まるで映画のワンシーンみたい!」と感動していました。登山の途中で食べた団子やおみくじを引いたことも、楽しい思い出になったようです。

また、東京スカイツリーにも出かけ、日本の都市のスケールと景色の美しさに驚いていた様子が印象的でした。展望台からの夜景を一緒に眺めながら、普段何気なく見ていた東京の風景が、私たち自身にとっても新鮮に感じられました。

さらに、お琴の体験では、日本の伝統音楽に実際に触れてもらうことができました。初めてとは思えないほど真剣に取り組み、「音がとてもきれいで心が落ち着く」と話していたのが印象に残っています。日本人として、こうした文化を紹介できたことを誇らしく思います。

言葉の違いはありましたが、気持ちを伝えようとする心と、お互いを尊重する姿勢があれば、国境は関係ないのだと実感しました。何気ない日常の会話や食事の時間さえも、国際交流の場になり、お互いにとって新しい発見の連続でした。

別れの日には涙があふれるほど、お互いにかけがえのない時間を過ごしていたことを実感しました。今でも連絡を取り合っており、「また日本に来たい」「今度は私の家に来てね」と話しています。

YCEプログラムに参加したことで、私たち家族の中に「世界とつながる楽しさ」「他者を受け入れる大切さ」が根付きました。この経験は、ただの思い出ではなく、これからの人生をより豊かにしてくれる、大きな宝物になったと感じています。

もし、ホストファミリーになることに迷っている方がいれば、ぜひ一歩踏み出してみてほしいと思います。言葉や文化の違いはあっても、その先には、国を越えて心を通わせる素晴らしい出会いがきっと待っています。

東京文化LC 会長 L渋谷大介

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です