今、トーハクで大変貴重な特別公開展示が開催されております。
それが、こちら!「高御座と御帳台」展です。
普段あまり聴き慣れない言葉ですが、それもそのはず、天皇陛下が即位する際にしか耳にしない言葉でもあるからです。
端的に申し上げますと、高御座とは天皇陛下が即位の際にお昇りになられる御台のことで、御帳台とは皇后陛下がお昇りになられる御台のことです。
令和元年10月22日、天皇陛下が即位を公に宣明される際に、内外の代表がことほぐ儀式として、即位礼正殿の儀が行われました。
その儀式の際に用いられた御台が、今回展示されております。実に、大変ありがたい展示です。
天皇陛下が御束帯(黄櫨染御袍)をお召しになって高御座に昇られ、皇后陛下が御五衣・御唐衣・御裳をお召しになって御帳台に昇られ、天皇陛下からおことばがありましたのは、まだまだ新鮮な記憶でございます。
さて、今回のブログでは、そのレポートの様子をお伝えいたします。
ちなみに、高御座と御帳台の蓋頂上の路盤には、金の鳥の装飾物が彩られておりますが、その種類が違うということに眼から鱗でございました。
第2部の会場では、即位の礼の諸儀式の装束姿を再現する人形が展示されています。
第1、第2会場とも即位の儀式をよく知ることができる、大変稀有な展示でした。
新しい時代「令和」を寿ぐ、素晴らしい展示です。ぜひトーハクをはじめ、上野の杜にいらしてください。
詳細はトーハクのウェブサイト(こちら)からご覧ください。
開催概要
会 期 | 2019年12月22日(日)~2020年1月19日(日) |
会 場 | 東京国立博物館 本館特別4室・特別5室 |
開館時間 | 9:30~17:00 (入館は閉館の30分前まで) (ただし、会期中の金曜・土曜は21:00まで開館) |
休館日 | 月曜日、12月26日(木)~令和2年1月1日(水・祝)、1月14日(火) (ただし、12月23日(月)は「高御座と御帳台」会場のみ開館、1月13日(月・祝)は開館) |
観覧料金 | 無料公開 ただし、総合文化展、特別展の観覧には別途入館料が必要。 |
交 通 | JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分 東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分 |
主 催 | 東京国立博物館、内閣府、宮内庁 |
お問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |