上野の杜ブログ・特別公開「高御座と御帳台」

今、トーハクで大変貴重な特別公開展示が開催されております。

それが、こちら!「高御座と御帳台」展です。

普段あまり聴き慣れない言葉ですが、それもそのはず、天皇陛下が即位する際にしか耳にしない言葉でもあるからです。

端的に申し上げますと、高御座とは天皇陛下が即位の際にお昇りになられる御台のことで、御帳台とは皇后陛下がお昇りになられる御台のことです。

令和元年10月22日、天皇陛下が即位を公に宣明される際に、内外の代表がことほぐ儀式として、即位礼正殿の儀が行われました。

その儀式の際に用いられた御台が、今回展示されております。実に、大変ありがたい展示です。

天皇陛下が御束帯(黄櫨染御袍)をお召しになって高御座に昇られ、皇后陛下が御五衣・御唐衣・御裳をお召しになって御帳台に昇られ、天皇陛下からおことばがありましたのは、まだまだ新鮮な記憶でございます。

さて、今回のブログでは、そのレポートの様子をお伝えいたします。

トーハク の本館を入って、すぐ右の会場です。警備が重々しいのですぐにわかります!

ドキドキしながらゲートをくぐり、いざ、第1会場へ!
入場してすぐのところに、高御座と御帳台の解説がございます。こちらでこれから見る特別公開の内容を確認することもできます。

ちなみに、高御座と御帳台の蓋頂上の路盤には、金の鳥の装飾物が彩られておりますが、その種類が違うということに眼から鱗でございました。

おぉ〜!入るなり、圧巻の迫力!ここで歴史が宣言されました!

蓋頂上の鳳凰もこんなにくっきりと鑑賞ができます!

荘厳。心が洗われる気分です。
ニュースではまったく見えませんでしたが、天皇陛下がいらっしゃった高御座の内部の様子も閲覧することができます。
こちらは御帳台です。

テレビではまず映らない、裏側の様子も拝見することができます。

続いて、第2会場へ!

第2部の会場では、即位の礼の諸儀式の装束姿を再現する人形が展示されています。

それぞれの衣装に意味があり、役柄があります。

会場入口には、解説がありますのでご一読後、人形の衣装を見るとよりよく理解が進むかもしれません。
威儀物とは、即位の礼に際し、儀式の威厳を整えるために捧持する物のことです。太刀や弓、盾といった物があります。

第1、第2会場とも即位の儀式をよく知ることができる、大変稀有な展示でした。

新しい時代「令和」を寿ぐ、素晴らしい展示です。ぜひトーハクをはじめ、上野の杜にいらしてください。

詳細はトーハクのウェブサイト(こちら)からご覧ください。

開催概要

会  期2019年12月22日(日)~2020年1月19日(日)
会  場東京国立博物館 本館特別4室・特別5室
開館時間9:30~17:00 (入館は閉館の30分前まで)
(ただし、会期中の金曜・土曜は21:00まで開館)
休館日月曜日、12月26日(木)~令和2年1月1日(水・祝)、1月14日(火)
(ただし、12月23日(月)は「高御座と御帳台」会場のみ開館、1月13日(月・祝)は開館)
観覧料金無料公開
ただし、総合文化展、特別展の観覧には別途入館料が必要。
交 通JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
主 催東京国立博物館、内閣府、宮内庁
お問合せ03-5777-8600 (ハローダイヤル)