【白耳義(べるぎー)物語 その18】


東京文化LCのL木村です。
1月末は音楽院の前期試験でした。
去年は音楽史や法律など、実技以外の色々な試験がありましたが、今年は試験自体は声楽実技のみでした。(その代わりに論文があります。現在もまさに執筆中です…。)
修士2年生の前期試験は30分ほどの演奏時間で好きにプログラムを組んでいいという、短めのリサイタルのような内容でした。
ヘンデルやグノーのオペラアリア、シューベルトの「冬の旅」やドビュッシーのフランス語の歌曲など、さまざまな作曲家の作品を選びましたが、流れとしては一貫性のあるプログラムを組みました。
これまでの試験で一番良い成績で、先生方から「すごく上達したね」と言っていただきました。
6月に行われる後期の試験、つまり音楽院の最後の声楽の試験はリエージュ・フィルハーモニーのホールで行われます。
素晴らしいホールで歌えるのが今から楽しみです。

2月はフランス・マルセイユのオペラ劇場のバリトンの合唱団オーディションのビデオ審査に受かったため、対面オーディションのために現地に行きました。
マルセイユまではベルギーのシャルルロワの空港から格安便が出ているため、その飛行機で向かいました。
空港に早めに着いたので、ベルギーを出発する前にベルギーらしい食べ物の代表であるフライドポテトを食べました。


オーディションの前日にマルセイユ入りし、ちょうどマルセイユ出身の友人が近くにいたので、会うことができました。

友人曰く、自分が宿泊するマルセイユの通りの治安があまり良くないということで、「貴重品を目に触れるところに身につけて出歩かないように気をつけて」と念押しされ、車で宿まで送ってくれました。
翌日、オーディションは朝9時半という割と早めの時間でした。
パリの凱旋門より小ぶりですが、マルセイユにも凱旋門があります。


その横を通りつつ、オペラ劇場に向かいました。
ビデオ審査を通過していたバリトン歌手は10人で、その中から1人がオペラ劇場の専属コーラス歌手に選ばれるというオーディションでした。
残念ながら合格はしませんでしたが、マルセイユのオペラ劇場の舞台の上で歌う、貴重な経験ができました。

オーディション後は飛行機の時間まで少しあったので、マルセイユを散歩しました。
旧港を見たり

そこから歩いて20分ほどの海のすぐそばに建っている大聖堂を見に行きました。


マルセイユに来たのは今回で二度目でしたが、大分県国東市出身で海の近くで育った自分にとって、フランスの南で海のそばのこの街は居心地が良かったです。
帰りは飛行機でしたが、なんと飛行機に乗り込んだ後に機体に問題が発覚し、そのまま別の飛行機に乗り換えるという、ある意味貴重な体験をしました。
結局、予定していたよりも2時間遅れでベルギーに帰り着き、お腹もぺこぺこだったので、行きに食べた空港のフライドポテトにまたお世話になりました…。

オーディションも上手く行く時とそうでない時がありますが、何十回受けて1回受かれば良い方だよと色んな先輩方が言いますので、めげずに受け続けていきたいです。
話は変わりますが、この間、リエージュでのリハーサルにバスで向かっていると乗り換えの時に「PAUSE REPAS(食事休憩中)」という表示になっているバスがありました。


ユニークだったので思わず写真を撮りました。
それでは次回もどうぞお楽しみに!

声楽家 L木村

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