トーハクって何じゃらほい?

写真はトーハクのウェブサイトから引用しております(https://www.tnm.jp/

新型コロナは第3波を迎え、様々なアクティビティーが自粛・中止を迎える中、いかがお過ごしでしょうか。

自粛の中でも行えるアクティビティーとして、東京文化では、デジタルを活用した情報発信に力を入れております。メンバー同士、自粛が明けたらすぐにアクティビティーを再開できるよう連絡を密に取り、準備を進めております。

さて、今回のブログでは東京国立博物館、通称、トーハクをご紹介させていただきます。

トーハクとは何ですか?と聞かれたら意外に答えに窮するということもあるのではないでしょうか?私もこうして調べる前は色々とうろ覚えなところもあり、すぐには答えられなかったと思います。今回は、私が調べたトーハクの知られざるヒミツをご紹介しましょう〜!

写真はトーハクウェブサイトから引用しております(https://emuseum.nich.go.jp/

トーハクはなんと言っても、やはり、日本で一番歴史のある博物館です。何よりすごいのが国宝と重要文化財の数です。日本全国にある国宝の実に10%をトーハクが所蔵しているというマンモス博物館です。(※ちなみにマンモスはお隣、科学博物館で見ることができます)

博物館と一口に言っても、その業務はたくさんあります。私たちは、展示に目が行きがちですが、収集・保管、そして調査研究も博物館で行われている業務です。また多くの市民に美術品が届くよう普及活動にも力を入れています。

右下の埴輪の名前はトーハク君、右はユリノキちゃんです。こうした馴染み深いキャラクターも普及活動の一環なのもかもしれません。

写真はこちらのトーハクウェブサイトから引用しております(https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=143

さて、トーハク、トーハク、申し上げておりますが、そもそもトーハクはどのようにして現在の位置にあるのでしょうか。それは遡ることおよそ150年前。

トーハクの発祥の地は、実はお茶の水の湯島聖堂でした。当時は現在の美術品を集めるというよりかは、日本全国津々浦々の珍しい物産を集めて見る見世物小屋のようなものでした。中央にある金のしゃちほこや水桶に入った大山椒魚、動物の剥製や骨格、書画、武具、陶芸、漆器など多くの地方特産品が集められました。

当初の博物館は図書館+植物園+動物園といった施設が一同に会す知の殿堂のような施設を目指して建設が進められました。場所も、湯島聖堂から日比谷、当時鹿鳴館があり、現在は帝国ホテルのあるあたりですね。それから浅草に写り、その後、今の場所である上野に至ります。

上野公園にあるトーハクは内国勧業博覧会という全国の物産のお披露目の場であるとともに、当時の世界の最先端テクノロジーを披露する会場でもありました。産業革命を牽引する紡績機であるガラ紡、日本で初めて噴水が披露されたのもここ上野公園です。ガス灯や電車など最先端技術の見本市がトーハクで開かれました。

こうしてみると、トーハクには今の上野動物園と科学博物館が一緒になった状態のカオスな状態だったことが伺えます。動物園、科学博物館、そして芸術の展示の場なども、トーハクから分化し、現在の上野公園が形成されました。

現在のトーハクは実は2代目。初代は先の鹿鳴館や旧岩崎邸の建築家であるジョサイア・コンドルによって設計されました。それが関東大震災で壊れたのち、現在の帝冠様式である本館が渡辺仁によって設計され、今に至っております。

あの有名なモナリザも1974年にトーハクにきたことがあるんですね!なんとこの時には151万人もの人が訪れたそうです。(※ちなみに動員員数第一位1965年のツタンカーメン展の300万人です)

意外に知られていない事実ですが、実はトーハクは藝大生だと無料で入れます。といっても、藝大生だけでなく、東京大学などキャンバスメンバーであれば、どの大学生も無料で入館することができます。最近、入館料が600円から1000円に値上がりしていたので、学生証で入るとお得な感じが一掃するようになりました。

またこれも知られていないのですが、トーハクではなんと17アイスが食べられます。本館の地下一階の自動販売機があるので、デートの際にはこのトリビアをぜひ披露してみてください。きっとみる目が変わるでしょう。

そして、トーハク、なんと、野外映画鑑賞会も行われております。「時をかける少女」、「サマーウォーズ」、最近ですと「この世界の片隅に」が上映されております。ビール片手に夜風に吹かれながら大画面で見る映画は格別!

施設利用に関してはこちらから(https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=176

さて、そんなトーハクですが、なんと!実は借りれてしまうんです。ラウンジや法隆寺宝物館は高級ブランドや外車メーカーが貸切を行っています。DJを呼んでのカクテルパーティーやライトアップなども行われています。トーハクの前を黒塗りの車が並ぶことがあるのですが、あれはそのパーティーが行われている時です。

ここは手が出ないように思えますが、なんと!ここからは圧巻のコスパ情報をお伝えします!

なんと395人はいるホールが1日140000円で借りれちゃうんです!ひとり1000円取ったら元がとれてしまいますね。他にも春秋に開放される庭園のお茶室まで借りれちゃうんです。円山応挙の壁画がある応挙館も70000円で借りれます。お茶会の際にはぜひ借りてみるのもよいかもしれません。

さて、いかがでしたでしょうか。トーハクがいつもより身近に感じられないでしょうか。新型コロナの影響もあり、オンラインでの予約とうたっておりますが、実際には入場が空いていればすんなりと入れるようになっております。上野に最寄りの際はぜひお立ち寄りください。

L一ノ瀬