【愛沙尼亜(えすとにあ)物語 その1】

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東京文化LCのL木村です。

今回から「白耳義(べるぎー)物語」に代わり、新たに「愛沙尼亜(えすとにあ)物語」を執筆し始めます。

自分はオーディションを受けてご縁をいただき、9月頭からエストニア国立ヴァネムイネ劇場でオペラコーラスのバリトン歌手として働き始めました。

この劇場はエストニア第二の都市、タルトゥという街にあります。

タルトゥの旧市街地はとても素敵な街並みです。

エストニアという国は日本ではなかなか馴染みがないと思いますが、EUに加盟しており、バルト三国の一番北に位置しています。

エストニアの北側には海を挟んでフィンランドがあります。

そのため冬はとても寒いらしく、平均気温は氷点下になるようです。

それもあって、自分の新しい住居には暖炉がありました。

暖炉用の薪も、外の倉庫に沢山あります。

9月の時点では少し肌寒い日もありますが、まだまだ暖房はいらない感じなので、冬にこの暖炉を使うのを楽しみにしています。

エストニアといえば、IT先進国として有名です。

行政手続きの99%がオンラインで可能です。エストニアで始まった世界初の電子住民プログラム「e-Residency」があり、サイバー攻撃に備えて同盟国ルクセンブルクに「データ大使館」としてバックアップを置いているなど、世界最先端です。

人口130万人ほどの小国なので、コスト削減と効率化を図っているようです。

国土面積は九州くらいで、その半分が森や湿原なので、そのギャップが面白いなと思います。

フィンランドが近いこともあり、実はエストニアもサウナ大国です。

自分の勤務先の劇場の地下には、ジムやスチームサウナがありました。

また、劇場近くのサウナには職員割引もあるようで、サウナ好きの自分にとっては良い環境です。

劇場は、公演のある日を除いて基本的に週休2日(日曜と月曜)です。勤務日は毎日リハーサルや公演があり、一度に複数のプロジェクトを並行して進めています。

例えば現在は、エストニア語のオペラのリハーサルや本番、ヴェルディ「椿姫」公演の準備、10月末のコンサートに向けたブラームス「ドイツ・レクイエム」のリハーサルなどが進んでいます。

以前から上演している演目は直前のリハーサルだけですぐ本番になります。9月から勤務を始めた自分にとってはリハーサル1回だけで臨む公演もあり、なかなかスリリングです。

勤務開始4日目には早速、エストニアの作曲家アルヴォ・ペルトの作品による公演がありました。

しっかり準備をしていったので、無事に終えることができました。

劇場からお祝いのバラもいただきました。

今回はエストニアと勤務先の劇場についてお話ししました。

今後は公演や普段の劇場の様子などを詳しくお伝えしていきたいと思います。

次回もどうぞお楽しみに!

L木村

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