あけましておめでとうございます!旧年は大変お世話になりました!
さて新年早々、ここ上野では巳年にふさわしいイベントが東京国立博物館で行われています!その展示の模様をご紹介いたします!
東京国立博物館では、令和7年(2025)の干支・巳年(ヘビ年)を祝して、「博物館に初もうで―ヘビ~なパワ~を巳(み)たいの蛇(じゃ)!―」が1月2日から1月26日まで開催されます。
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古来、ヘビは大きな口やうねる動き、脱皮を繰り返す生態などから不思議な力をもつ存在として捉えられ、多くの神話や伝説、宗教、美術に登場してきました。とりわけ日本においては、豊穣をもたらす水神や財を司る弁才天の使いとされ、そのフォルムの美しさも相まって絵画や工芸、彫刻など多様な作品のモチーフとされており、畏怖と共に縁起の良いものとして扱われてきました。
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本特集では「シンボルとしてのヘビ」「ヘビのかたち」「ヘビと祈り」「物語のなかのヘビ」といったテーマで、古今東西の作品を紹介します。アンコール時代のナーガ上のブッダ坐像や台湾パイワン族の祖霊像、自在蛇置物など、ヘビをめぐる信仰や文化を物語る貴重な資料が一堂が豪華に集結しております。早速その一部を写真と共にご紹介いたします!
中でも、私としておすすめなのがこの作品です。
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そして、こちらの弁財天坐像です。ふくよかな顔立ちに癒されます。頭の上に宇賀神がいらっしゃいますが、これは宇賀神の最古の作例とのことで大変貴重なものでもあります。
不忍池にも辯天堂がありますので、ぜひお帰りの際はこちらにもお立ち寄りください!
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人間の想像力を掻き立ててきたヘビの多彩な魅力を感じながら、新年の訪れを祝う特別な機会となります。
会場では展示品リストや関連リーフレットも用意されており、ヘビがもたらすパワーを存分に楽しめる内容です。新年の幕開けを、ミステリアスかつ奥深いヘビの世界とともに過ごしてみてはいかがでしょうか。
おまけ…
毎年恒例、国宝・長谷川等伯の松林図屏風も隣の展示室にて展示されております。合わせてぜひご覧ください!
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本年もよろしくお願いします。
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