白耳義(べるぎー)物語 その3

東京文化LCのL木村です。


先月お話した移動遊園地、フォワールは期間が終わった後、ものの三日で跡形もなく撤去され、それと同じくらいの時期に気温もぐっと下がり、冬がやってきた感じです。


11月末から今度はクリスマスマーケットも始まります。


先月、急遽仕事をいただいたナミュール室内合唱団からはその後来年の仕事をオファーしていただき、フランス・パリでのリハーサルからのトゥルコアンでのコンサート、スイス・ジュネーブでのコンサート、ベルギー・ナミュールでのレコーディングにコンサートなどなど、色々なところに演奏旅行に行けることになりました。


特にスイスはいつか行ってみたいと思っていたので、仕事で行けることになり嬉しいです。

10月末は一週間、学校が休暇だったのですが、その間に世界的なテノール歌手、ロベルト・アラーニャのコンサートがリエージュで行われました。


アラーニャはオペラやコンサートで世界中で活躍しているのはもちろんのこと、近年では映画「テノール!人生はハーモニー」に本人役で出演していたりと、まさに八面六臂なオペラ歌手です。


そんな大歌手「アラーニャと一緒に歌いませんか?」のコンサートでの合唱団募集のチラシが音楽院に貼ってあったので、高校生の頃からファンでよくCDを聴いていた自分はすぐさま申し込みをしました。

コンサート会場はリエージュ中心街のフォーラムという大きなホールです。

アラーニャは前日のリハーサルから合流だったのですが、姿を現した途端に華やかなオーラが漂い、まさにスターでした。リハーサルから一切抜かず、本番ではさらに伸びやかになる歌声、そしてMCでも会場を沸かせていました。

歌のテクニックも音楽性も、聴いていてとても勉強になりました。当日の演奏もご本人の公式YouTubeに上がっております。


https://youtu.be/9jCLf_0yLy8?si=RLYfNiE8j7RuVlaY

本番後に一緒に撮ってもらった写真は家宝です。

とても気さくな方で、ますますファンになりました。

一週間の休暇後はまた音楽院も始まり、忙しい日々が戻ってきました。
授業の合間には声楽科の友達と、

Croustillonという揚げドーナツに粉砂糖が大量にかかった、美味しいけどカロリーを考えたくないお菓子を食べたり、

授業の後にはリエージュのオペラ座でオペラを見たりと毎日楽しく過ごしています。


この間観に行った演目は、ヤナーチェク作曲の「カーチャ・カバノヴァー」というオペラで、歌詞はチェコ語ですが、話はロシアの戯曲を原作としており、封建的社会の縮図ような心理劇でした。

このメルマガを書いている今日は日曜日なので、フランス人の友達のテノールや、オペラの授業の先生方とランチをした後、伸びに伸びた髪の毛を切りにゲントの美容室に行きました。


アジア人と欧米人は髪質や骨格が違うため、そのまま近くの美容室に行ったら髪型が断崖絶壁になりかねないと聞いていたため、美容師さんは日本人の方がいいと思いネットで探し、その結果ゲントにいらっしゃったので電車で一時間半かけてリエージュから伺いました。


おかげさまでリーズナブルなのにとても良い感じに仕上げていただき満足しました。

ゲントは駅ナカのスターバックスがとても素敵です。

ベルギーに来てから、外食は高いので自炊を毎日頑張っているのですが、たまに近くのスーパーでシャトーブリアンがものすごく安く売られていたりします。

日照時間も短く、乾燥して寒い冬はなるべく栄養にも気をつけて食事をしていきたいです。
では次回もどうぞお楽しみに!

L木村雄太

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です