金色のイチョウに包まれて建築探訪!

 

東京文化LCのL一ノ瀬です

日が出ていると汗ばむくらいに温かい日が続きます。かと思えば、寒くなったりと体温管理が難しい今日この頃です。

私の周りも体調を崩されている方が続発しており、1~2週間ずーっと鼻声の方に囲まれながた過ごしております。忘年会シーズン、コロナは終息したとはいえど、例年通りにインフルエンザがでたりと体調管理にはますます気をつけないといけませんね。

さて、上野界隈の文化を紹介する文化の杜ブログですが、実は東大もまた上野に近いことをみなさんご存知でしたでしょうか?かくいう本郷キャンバスは不忍池に隣接していると言ってもいいくらいに近くにあります。

東大キャンバスは一般の方も出入り自由で、多くの子連れで賑わう人気スポットでもあります。今回、いつものんびりしている広場に行きましたところ、期間限定で木のないところにツリーハウスができておりました。多くの子どもたちが登ったり、降りたり、中の休憩スペースの窓から顔を出して遊んでおりました。

正門から安田講堂まで伸びる道は多くのイチョウで囲まれており、海外からも多くの方が映え写真を撮影しにきてました。黄色に染まったイチョウの葉を集めて、空にパッと投げる様を撮影してました。

沿道にはイチョウで彩られたキャンバス内の様子を描く画家の皆さんも散見されました。

絵になる回廊の様子です。明治時代から変わらぬ佇まいに歴史を感じます。

ゴシック様式の建築は、東大建築を語る上で欠かすことのできない内田祥三によるものです。大正から昭和にかけて活躍したコンドルの教え子の辰野金吾、そのまた教え子の佐野利器に学びました。

内田は、安田講堂をはじめ東大総合図書館、東大法学部3号館など東大構内にある多くの建築に関わりました。

内田は、関東大震災で家を失った人たちの住居として、鉄筋コンクリートのアパートメント(同潤会アパートメント)を設立します。今当たり前にある鉄筋コンクリートもこのアパートからスタートしたと思うと感が深いものがあります。

温かい日差しの中ではありましたが、不忍池の木々も色づき、秋から冬への訪れを感じました。

東京文化LC L一ノ瀬

タイ・バンコクのアートスポット・ウェアハウス30をご紹介!

東京文化LCの一ノ瀬です。

タイ・バンコクにあるウェアハウス30に行ってまいりました。現代アートや洗練されたカフェがあり、現代バンコクを象徴するおしゃれな空間が広がっておりました。現地レポートをお伝えいたします。

ウェアハウス30とはバンコクのバンラック地区に位置するエモエモなコミュニティアートスペースです。

第二次世界大戦中に建てられた古い倉庫がアートスペースに改修されているので天井が高い!日本的にあえてわかりやすくいうなら清澄白河のおしゃれな部分をエスプレッソさせた感じのスペースと言えるでしょう。

その中にあるGALLERY CURUさんでは品川亮さん、333GalleryではCarbonn Blackさん、ATTA GalleryではKanya CharoensupkulさんとBeppe Kesslerさんの展示を見てきました!

品川さんの構成する静謐な余白空間にうっとり。外気温の暑さを忘れさせてくれました。涼風炎熱を奪うではないですが、ひんやりとした絵画は体温を下げてくれますね!

Carbonn Blackさんの展示では、現代のおとなの”つらみ”からの避難場所をマンガとゲーム(に満たされていた幼少期の思い出)としてオシャに表現されていました!

ATTA Galleryさんでは、スタッフの方が丁寧に展示のみならず暮らしの中に息づく工芸品を紹介してくださいました。

施設内は、インテリアのとって(ドアノブ)だけを扱うお店や石の壁紙だけを扱うお店など専門力が高すぎるこだわりのお店がずらりと並ぶ超意識高い美意識を感じる倉庫空間でした。

建物としての来歴も紹介され場としてその場所の価値を全体的に上げる工夫が見られます!歴史を見ると、日本軍に接収された倉庫…なんて記載があり、おぉ!こんなところまで来ていたのか!?私は飛行機で6時間でも腰が痛くて精一杯なのに!と、なにか膨大なエモ言われぬクオリアが立ち昇りました。

こうしてタイに来れるのも平和があるからですもんね(しみじみ🙏♨️)。

今ある平和をあらためて噛み締める。時折フッと顔を出す、ありがたさを異化するこの感覚、これぞ歴史の醍醐味なのかもしれません。

ぜひウェブサイトもご覧ください!
Warehouse30 https://www.warehouse30.com/

東京文化LC L一ノ瀬

知る人ぞ知る知られざる偉人の俳人・井上井月をご紹介!

東京文化ライオンズクラブとコラボレーションをしておりますヒストリンク・歴史を楽しむ会グループ代表の齊藤太一です。

今回は、東京出身の芥川龍之介やつげ義春に影響を与えた知られざる偉人の俳人・井上井月を取り上げます!

井月は、流浪の文化人として数多くの俳句を残しました。体中が、しらみだらけで「乞食井月」といわれますが、芥川からは「神」のような尊敬を受けました。


芥川は、井月が時代の荒波に引きずられながらも、古俳句の良さを忘れなかった偉人として、井月を賞賛しています。

油断なく残暑見舞やさかばやし

別れ端のきげん直しや玉子酒

など酒好きな井月の性格がうかがえる俳句も多数あります🍶

11月23日に、春近五人衆・井上井月研究会の初めての講演会がありました🔥☺️🔥酒好きで愛すべき性格の井月、いかがでしょうか?人としてのフレキシブルな生きた方が、現代の自分たちにも、ヒントになるやもしれません。

【参考】
https://www.nagano-np.co.jp/news/detail.php?id=2646

https://eiga.com/movie/57797/

http://www.miyaobi.com/publishing/products/detail.php?product_id=1139

歴史監修協力をさせていただいた、「逃げ上手の若君」は2期制作が決定しました👍
https://nigewaka.run/news/?article_id=66362
グループで主催した南北朝フェス、25年も行う予定です^_^

ヒストリンク・歴史を楽しむ会グループ 齊藤太一(NB)

白耳義(べるぎー)物語 その3

東京文化LCのL木村です。


先月お話した移動遊園地、フォワールは期間が終わった後、ものの三日で跡形もなく撤去され、それと同じくらいの時期に気温もぐっと下がり、冬がやってきた感じです。


11月末から今度はクリスマスマーケットも始まります。


先月、急遽仕事をいただいたナミュール室内合唱団からはその後来年の仕事をオファーしていただき、フランス・パリでのリハーサルからのトゥルコアンでのコンサート、スイス・ジュネーブでのコンサート、ベルギー・ナミュールでのレコーディングにコンサートなどなど、色々なところに演奏旅行に行けることになりました。


特にスイスはいつか行ってみたいと思っていたので、仕事で行けることになり嬉しいです。

10月末は一週間、学校が休暇だったのですが、その間に世界的なテノール歌手、ロベルト・アラーニャのコンサートがリエージュで行われました。


アラーニャはオペラやコンサートで世界中で活躍しているのはもちろんのこと、近年では映画「テノール!人生はハーモニー」に本人役で出演していたりと、まさに八面六臂なオペラ歌手です。


そんな大歌手「アラーニャと一緒に歌いませんか?」のコンサートでの合唱団募集のチラシが音楽院に貼ってあったので、高校生の頃からファンでよくCDを聴いていた自分はすぐさま申し込みをしました。

コンサート会場はリエージュ中心街のフォーラムという大きなホールです。

アラーニャは前日のリハーサルから合流だったのですが、姿を現した途端に華やかなオーラが漂い、まさにスターでした。リハーサルから一切抜かず、本番ではさらに伸びやかになる歌声、そしてMCでも会場を沸かせていました。

歌のテクニックも音楽性も、聴いていてとても勉強になりました。当日の演奏もご本人の公式YouTubeに上がっております。


https://youtu.be/9jCLf_0yLy8?si=RLYfNiE8j7RuVlaY

本番後に一緒に撮ってもらった写真は家宝です。

とても気さくな方で、ますますファンになりました。

一週間の休暇後はまた音楽院も始まり、忙しい日々が戻ってきました。
授業の合間には声楽科の友達と、

Croustillonという揚げドーナツに粉砂糖が大量にかかった、美味しいけどカロリーを考えたくないお菓子を食べたり、

授業の後にはリエージュのオペラ座でオペラを見たりと毎日楽しく過ごしています。


この間観に行った演目は、ヤナーチェク作曲の「カーチャ・カバノヴァー」というオペラで、歌詞はチェコ語ですが、話はロシアの戯曲を原作としており、封建的社会の縮図ような心理劇でした。

このメルマガを書いている今日は日曜日なので、フランス人の友達のテノールや、オペラの授業の先生方とランチをした後、伸びに伸びた髪の毛を切りにゲントの美容室に行きました。


アジア人と欧米人は髪質や骨格が違うため、そのまま近くの美容室に行ったら髪型が断崖絶壁になりかねないと聞いていたため、美容師さんは日本人の方がいいと思いネットで探し、その結果ゲントにいらっしゃったので電車で一時間半かけてリエージュから伺いました。


おかげさまでリーズナブルなのにとても良い感じに仕上げていただき満足しました。

ゲントは駅ナカのスターバックスがとても素敵です。

ベルギーに来てから、外食は高いので自炊を毎日頑張っているのですが、たまに近くのスーパーでシャトーブリアンがものすごく安く売られていたりします。

日照時間も短く、乾燥して寒い冬はなるべく栄養にも気をつけて食事をしていきたいです。
では次回もどうぞお楽しみに!

L木村雄太

上野の杜ブログ「芸術の秋、上野で優しい光に包まれて…」

皆さん、こんにちは!東京文化LCの一ノ瀬です。

先日、上野不忍池で開催された光のアートイベント「Peace of Light 2024」をレポートします!上野から世界平和を願い、 心に灯りを、まちに光が溢れ温かい気持ちになりながら、心が癒される2日間でした。

不忍池の蓮見台デッキを中心にエリア一帯が光のアートインスタレーションで包まれました。 カップルや家族連れなど訪れる人々が足をとめ、一時の心の安らぎを楽しんでいました。

期間中は、ステージパフォーマンスやおしゃれで美味しいキッチンカーが並び、思い思いの木の夜長を憩いていました。

水上音楽堂では、光と音楽のコラボライブも行われ幻想的な空間が広がっていました。中でも中山晃子さんと澤渡英一さんによる“融解の水景”は水上音楽堂ステージをめいいっぱいに広くキャンバスとして使い光の造形表現が展開されました。赤や青、緑の光が泡のように揺れ動く様子は一瞬一瞬が目を奪われる美しさでした。癒しの音楽と共に、どこか胎内回帰というのでしょうか。温かい心象と浮遊感に包まれ、会場が一体となる体験をしました。

当日はueno杜まちふらりデジタルスタンプラリーも行われ、先着300名様に、Peace of Light 10/26(土)開催のライブパフォーマンス入場チケット(サイリウムリストバンド)がプレゼントされました。上野の商店街を巡りながらスタンプを集めるスタンプラリーは、参加者に上野の魅力を再発見させる素晴らしい企画でした。そのバンドをイベントの参加店舗である上野の名店や老舗で見せると、お得な特典が受けられるサービスも行われました。見てよし、買ってよし、食べてよしな三方よしのコスパのよいスタンプラリーです。

このスタンプラリーは今回のPeace of Light 2024だけでなく、通年を通じて行われるポイントカードのようなスタンプラリーで上野に来れば来るほどお得になります。皆様もぜひご参加してみてください!

ueno杜まちふらりデジタルスタンプラリー
https://ueno-morimachi.jp/

上野の夜が光と音楽に包まれた“Peace of Light 2024”は、アートを通じて心の平和を実感できる絶好の機会でした。

街全体が一つとなり、光が心に語りかけるこの特別な時間をぜひ大切な人とお過ごしください。

開催概要
■イベント名: Peace of Light 2024
■日時: 2024年10月26日(土) 、27日(日) 12:00〜22:00
■場所: 上野公園不忍池(蓮見デッキ前)
【詳細はこちら】https://ueno.or.jp/peaceoflight