【白耳義(べるぎー)物語 その2】

東京文化LCのL木村です。


ベルギーはすっかり秋模様で、夏は22時を越えても明るかったのですが、今は朝は7時を過ぎても真っ暗です。

音楽院が始まり、約1ヶ月が経ちました。


週一回の歌のレッスンの他に、一回6時間のオペラの授業、音楽史やマーケティングの授業など、どの授業もとにかくフランス語で、そして自分は音楽院の他に一回3時間の語学学校に週二回通っているので毎日フランス語漬けの日々を送っています。

そのおかげもあってか、だいぶ耳もフランス語に慣れてきて、友達も増えてきました。

「ビズ」と呼ばれるお互いの頬を合わせてキスの音を立てる挨拶も、仲良くなるのに一役買っている気がします。

さて、今回は「Foire(フォワール)」と呼ばれる自分の住む街、リエージュの移動遊園地、そしてベルギーに来て早々にプロ合唱団の仕事で歌ったお話をいたします。

冒頭にも書いたように、ベルギーは秋になると日が落ちている時間が増え、また曇りや雨でどんよりとした日が多くなります。

そこで少しでも毎日を楽しく過ごせるように10月から11月に掛けて「フォワール」という移動遊園地がやって来ます。

音楽院近くのアヴロワ公園にいつの間にか(ほんとに三日間くらいで)こんなジェットコースターや観覧車が建つのです。

そして食べ物の屋台も出て、その中にはリエージュ名物の「ラクモン」という薄いワッフルのシロップがけのような温かくて甘々なお菓子も売っています。


リエージュは普段は落ち着いて、人通りも東京に比べるとかなり少ないですが、この移動遊園地はどこから来たの?というくらい沢山の人で期間中は毎日、遅い日は深夜1時半まで賑わっています。


ひとまず観覧車に乗って見たのですが、席は写真のように箱状でなく、そして日本の観覧車の体感4倍くらいの速さで動くのでかなりスリルがあります。


ぜひ一度お試しいただきたいです…。

そして今月の大きな出来事としては初めてヨーロッパで歌の仕事をしたことです。


音楽院の先生から急遽、合唱団の欠員が出たから代わりに出演してくれないかと打診がありました。


「ナミュール室内合唱団」というプロの合唱団で、リエージュ・フィルハーモニーというオーケストラとベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」という壮大な作品を演奏するコンサートでした。


ベルギーのナミュールにあるコンサートホール、そしてリエージュにあるホールでの二日公演で、まさかこんなに早く歌の仕事をヨーロッパでいただけるとはと思い、すぐに是非出演したいとお返事をしました。


四日間のリハーサルを経て、本番で歌った時は感無量でした。


特にリエージュのホールはまさにヨーロッパといった格式のあるホールで、舞台から見るのはまた違った印象がありました。


本番が終わった後のちょっとした打ち上げでは、リエージュの地元ビール「Curtius」で乾杯しました。


このビールはとても美味しいのでリエージュに来た際は外せないものの一つです。

この1ヶ月もとても充実したベルギー生活でした。

次回もどうぞお楽しみに!

L木村

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