【白耳義物語 その1】

東京文化LCのL木村です。
皆様「白耳義」は漢字でどこの国を表しているかご存知でしょうか。
正解は「ベルギー」で、漢字一文字だと「白」と略されます。
自分は7月にベルギーに渡航し、8月に一旦ビザ取得のため日本に一時帰国、そして先々週から本格的にベルギーでの生活がスタートしました。
そういったわけで、このメルマガのタイトルは「白耳義(ベルギー)物語」にしました。

ベルギーに何をしに来ているかといえば、音楽院への留学です。
ベルギーの南東、ドイツに近い「リエージュ」というムーズ川に臨む街にある「リエージュ王立音楽院」の声楽科修士課程の入試に合格し、そして9月から学生生活が始まりました。


(写真①リエージュの風景)

ベルギーといえば皆様はどのようなイメージをお持ちですか。
なんといってもチョコレートやビールがまず思い浮かびますが、実際にベルギーで食べるチョコレートアイスはびっくりするほど美味しいですし、ビールは安価で様々な種類があります。


(写真②チョコレートアイス、写真③ベルギービール)

他にもベルギーの首都、ブリュッセルにはEUの本部があったり、ベルギーの隣国であるオランダ(ネーデルランド)とルクセンブルクを合わせてベネルクス三国といったり、地理の面でもヨーロッパの中心あたりに位置します。
観光地としては運河の街、ブルージュや、大学や「神秘の子羊」で有名な古都、ゲント(ヘント)などがあります。


(写真④ブルージュにあるミケランジェロ作の聖母子像、写真⑤ゲントのフランドル伯居城)

さて、音楽留学というとウィーンやドイツ、またはフランスや、オペラを学ぶならイタリアなどが一般的だと思いますが、どうしてベルギーを選んだのか、というところを今回はお話します。
まず一つ目の理由としては言語です。
よく色んな方から「ベルギー語ってあるの?」と質問されますが、ベルギーの公用語はオランダ(フラマン)語、フランス語、ドイツ語の3カ国語です。
北の方はオランダ語圏、南はフランス語圏、そしてドイツに面した一部地域ではドイツ語が話されます。
首都ブリュッセルではオランダ、フランス語の二言語で看板など表記されています。
自分の住むリエージュはフランス語圏です。
自分はフランス語のオペラや歌曲作品が好きで、フランス語圏に留学したいという思いがありました。
ではどうしてフランスではないのか、というのが二つ目の理由、ベルギーの地理に関係しています。
ベルギーは北はオランダ、東はドイツにルクセンブルク、南はフランスと色々な国に囲まれています。
EUはシェンゲン協定により加盟国間の移動は自由ですし、ヨーロッパの中心に位置し、国土面積が九州くらいの国であるベルギーからは、どこへでも比較的移動がしやすいです。
この夏もライアンエアーというLCCでマルセイユとベルリンに行ってきました。


(写真⑥ライアンエアー、写真⑦マルセイユのビーチ、写真⑧ベルリンフィルの建物)
ヨーロッパのどこへでもオーディションやコンクールを受けに行きやすく、色んなところを訪れたい自分にとってはベルギーはうってつけの国です。
昨日も声楽のレッスンを受けに、お隣のルクセンブルクまで行ってきました。
リエージュから電車で二時間半くらいです。

(写真⑨城壁に囲まれたルクセンブルクの街並み)
そんな二つの理由から、ベルギーに音楽院留学を決めました。

今週からいよいよ音楽院も始まり、少しずつレッスンや授業(フランス語での哲学や法律の授業まであります…。)のミーティングも行われています。
来月は音楽院のことをお話いたします。
次回もどうぞお楽しみに!

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