コロナと生の演奏会・ライブと

L浦田です。みなさまこんにちは。

東京文化ライオンズクラブは、『文化芸術で社会を豊かに』というスローガンに掲げています。メンバーの心を豊かにすること・文化芸術への支援や応援が、ライオンズクラブの垣根を超えた社会への貢献と考え、年間を通し、音楽例会や美術館鑑賞例会を行っております。

そんな中、私にコラムのバトンが渡ってきました。

私はオーケストラの運営・制作を行っている、という職業柄、今回は、『生演奏鑑賞のススメ』を書かせていただきます。

およそ3年前、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により緊急事態宣言や外出自粛、不要不急の外出を控えるなど、社会全体が停滞しました。残念ながら音楽は『不要不急』の対象でした。音楽に限らず、エンターテインメントなどの各業界が大打撃を受けました。それは、エンタメ従事者の活動自粛や休業だけではなく、『聴き手・鑑賞者』にとっても見えない打撃でした。

このコロナ期、有料・無料それぞれの配信企画が増えました。

”おうち時間”を有効に使い各家庭で鑑賞できる、そして見たい時に見れる、といった非常に良いとこだらけです。

私自身もこの配信というものをやってみたいと思い、かつ、日本中の音楽家へエールを送りたいと思い、星野源さんの『うちで踊ろう』プロジェクトに乗っかり、日本中のオーケストラ奏者をタッグをくみ、リモート演奏会という形でYOUTUBEで公開しました。

ここにリンクを貼っておきます。

もし、機会があればみていただければと思います。

話は戻ります。

もちろん、最新のテクノロジーを駆使し、場所や時間、環境に左右されず、各地のお客様へ見て頂ける、聞いて頂けるのはとても素晴らしいし、聴き手にとってもこれは嬉しいことです。

ただ先ほど申し上げた”『聴き手・鑑賞者』にとっても見えない打撃”とは、配信に慣れすぎてしまっている、というところにもあります。

コロナも終息に向かう今、緊急事態宣言等も発出されておらず、社会が回復しエンタメ業界にも漸く活気が戻ってこようとしているこの今、せっかく今しか見れない、今しか体験できない、という環境があっても、『まあどうせ、いつか配信とかしてくれるでしょ』という声もTwitterでたまに見かけます。

鑑賞者の楽しみ方に義務はありません。ただ、私たち東京文化ライオンズクラブの考え方で申し上げると、せっかくなら『生の演奏会・ライブ』に行っていただきたいところです。それは、これまでコロナで疲弊したエンタメ業界への支援にも繋がります。

もちろん、エンタメ従事者への支援という側面だけで申し上げてるのではなく、みなさまにとっても良いことはあります。何よりも生の演奏会やライブは楽しいはずです。どんなにテクノロジーが発展しても、生の空気感、演者の呼吸音、集中する聴衆の緊張感や、ライブでの演者とのコミュニケーションなど、リアルイベントに勝るものは無いだろうと思います。

一方、配信三昧だったコロナ期に、音楽に興味をもたれた方も少なくないと思います。演奏会やライブへは気軽に足を運んでいただき、ぜひそれぞれの『音楽空間』を楽しんでください。オーケストラコンサートなんかはよく、『ドレスコード厳しい?』『マナーは??』という声をよく耳にします。最近はそのようなオカタイコンサートは比較的少ないと思います。細かいことは気にせず、『行ってみたい・聞きたい』という好奇心を頼りに、2度目となりますがぜひ、リアルイベントへ足を運んでいただきたいと思います。

L浦田拳一

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です